育 成 メ モ 育 成 理 論 |
【Theory4】特定成分信仰加持祈祷論 Part1 〜ニ価鉄への過剰な期待を分析する〜 |
水田に水が入り土壌が嫌気的になると鉄は酸素を奪われ還元鉄(二価鉄)となる。この状態になると植物の発根に大ダメージを与える「毒」となるが、植物体の根への酸素供給と土壌中の鉄バクテリアの働きで防衛を行なっている。稲のみならず多くの水生植物はこの機能を持っていると考えられている。 水田のみならず、嫌気的な水湿地(酸素が土壌表層で鉄を酸化し、赤茶けた土壌の湿地)でも抽水植物が自生しているが、自生を可能にしているのは鉄バクテリアであると言われている。 農地に向かないと言われるグライ土壌はその青黒い色が還元鉄(二価鉄)によるものであり、向かない理由も還元鉄の存在によるものである。 |
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中干しにより水が抜かれると土壌中に酸素が豊富になり、還元鉄は無害な酸化鉄となる。中干しは稲の花付き、実りを良くする=根に酸素を供給することである。 冬季の荒起しで表出する土壌に赤錆色の土が見られるのは酸化鉄によるもので、土壌中には想像以上の鉄分が含まれていることが分かる。 水生植物(抽水植物)と陸上植物の決定的な違いは水を得るのに苦労しないというメリットを取るか、鉄分をはじめ嫌気的土壌がもたらす害を軽減するメリットを取るか、という選択の違いのような気もする。それほど大きな要因なのである。 |
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