霞ヶ浦や手賀沼でよく見られる(汗)淡水性植物プランクトン。藍藻であるMicrocystis aeruginosaなど数種類が含まれている「総称」である。と言うよりもこやつらが繁殖して緑色になった水域を指すこともある。日向に置いた睡蓮鉢にも発生することがある。水域には大なり小なり住み着いており、条件によって爆発的に繁殖するようである。
条件とは過剰な富栄養化、特にリンの過剰と考えられており下水道未整備地帯が多い霞ヶ浦沿岸では各家庭に「リンを使用した洗剤を使わないようにしましょう」という呼びかけがなされている。(今はどうか知らないが)
アオコが繁殖した水面は遠目には緑色で綺麗だが、様々な害がある。
(1)夜間の呼吸によって酸素を激しく消費し、魚類や沈水植物などを死滅させる
(2)毒素を持っており、人畜に被害を与える
(3)激しく匂う
特に(2)ではブラジルで透析の水に混入し50名以上が死亡するという大惨事を引き起こしている。発癌性もあるらしい。
アオコを除去するために様々な試みが成されており効果の高い評価すべき手法も多いが、緑色の水域にホテイアオイが浮いていたりすると、地獄の血の池に極悪人が浮いているようなおぞましさを感じる。毒は毒をもって制する、目的は手段を正当化する、様々な環境に於ける「タブー」が脳裏に浮かんでしまう。
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