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標準和名 | マコモ | 学名 | Zizania latifolia Turcz. | 分類 | イネ科マコモ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【湿】 | 【沈】 | 環境省RDB | 記載なし | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 同定 |
全国に分布する多年生の抽水植物。アシが湖沼沿岸部や湿地・休耕田に多いのに対し、湖沼ではアシより沖に生える。また水田地帯においても用水路中やため池に生えることが多いため湖沼植物とした。地下茎が菰角と呼ばれ食用にされる他、黒穂菌に寄生され肥大化した新芽もマコモタケと呼ばれ食用とされる有用植物である。 生態的には繁殖力が強いため他の植物を圧倒してしまう傾向があり、用水路でも浮遊物などをせき止めて水流が悪くなったり、なかなかの強害草である。大型の睡蓮鉢の一角で管理できるのであれば草体の雰囲気は悪くない。 平野部の水田地帯では用水路や河川に沿って本種やアシがグリーンベルトとなっており、田園地帯の風景の一部として好ましい。 |
標準和名 | マツモ | 学名 | Ceratophyllum demersum Linn. | 分類 | マツモ科マツモ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【湿】 | 【沈】 | 環境省RDB | 記載なし | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 同定 |
河川湖沼に一般的な沈水植物。金魚藻としても販売されており、地域変種や帰化云々を語るのが無意味なレベルで交雑が進んでいると思う。 かなり汚染にも強い植物であるが、小河川の暗渠化や農業用水が乾田化によって秋〜春に干上がるようになったため生息域は狭まっている。私の近所の水路でもいつの間にか見られなくなってしまった。 よく見れば美しい水草であるが、根無し草でありレイアウトに用いられることはほとんど無い。栄養塩吸収の盛んな水草として水質の改善目的に導入されることが多い。 見かけによらず草体はゴワゴワしており予想に反し折れにくい。そして盛んに分岐する。自生のものを採集した際に巨大な塊となっていたことがあった。中にはミズカマキリやゲンゴロウなどの水生昆虫や多くのミズムシ、ヒルが付いており辟易した経験がある。 |
標準和名 | ミズスギナ | 学名 | Rotala hippuris Makino | 分類 | ミソハギ科キカシグサ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【湿】 | 【沈】 | 環境省RDB | 絶滅危惧IB類(EN) | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 希少・育成種 |
属名植物のキカシグサがしぶとい水田雑草で各地に自生するのとは異なり、本種は非常に希少で一説では宮崎県と和歌山県、四国の一部にのみ自生が残っているとも言われている。 草姿や自生形態は同属のキカシグサやミツマツバと異なり沈水植物そのものである。従って水辺環境悪化の影響をもろに受けるものと思われ、これが減少要因であると考えられる。画像は宮崎県産の株であるが、水槽育成では非常に繊細な美しいロタラになる。 絶滅が危惧される種であり、出自も明らかであるので維持には注意を払い、求めに応じて何時でも自生地に戻せるようにしておきたいと考えている。 ミズスギナとして稀に流通する種のなかには水面近くの頭頂部が赤く色付くものと緑が濃いものがあり、東南アジア産の近似種も混同されて流通していると考えている。 |
標準和名 | ミズハコベ | 学名 | Callitriche palustris Linn. | 分類 | アワゴケ科アワゴケ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【湿】 | 【沈】 | 環境省RDB | 記載なし | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 同定 |
資料によっては水田雑草にカテゴリーされるが、水田内より用水路や河川で確認する場合が多いため、湖沼(河川)植物とした。 育成環境によって姿を変える面白い特質を持つ。すなわち、通常の水田用水路等においては浮葉を常態とし、湧水起源の冷水中においては水中葉を常態とし浮葉を形成しない。私見であるが、溶存二酸化炭素量に連動しているのではないかと考えている。 仮説通り高水温には極めて弱く、冬場は水槽内で美しい水中葉を見せてくれるが水温の上がる初夏以降は成長を停止し、溶けてしまう。一方屋外で浮葉となったものは越夏するので、屋外で浮葉を楽しむ育成が中心になる。 群生して浮葉を出すと、ウキクサが集まっているように見える。画像は近所の河川であるが、長年ウキクサだと思ってノーマークだった。清流の植物というイメージがあるがよく探せば用水路などにもあると思う。 |
標準和名 | ムジナモ | 学名 | Aldrovanda vesiculosa Linn. | 分類 | モウセンゴケ科ムジナモ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【湿】 | 【沈】 | 環境省RDB | 絶滅危惧IA類(CR) | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 希少・育成種 |
本種は残念ながら野生絶滅がほぼ確認されている種であり、復活の試みが成されている埼玉県の宝蔵寺沼での育成株や愛好家が維持している株以外には存在しないと思われる。環境省RDBでは本来野生絶滅(EW)であるはずだが注記の通りCRとされている。 1種1属の多年草で、食虫植物カテゴリーに含まれる。冬季は冬芽となり底近くに沈み、春に浮上して成長を開始する。 貧栄養の水を好むようであるが、非常にデリケートな水草で人為的に育成する場合細心の注意が必要となる。特にアオミドロは大敵で春先の浮上の際の障壁となり、生長時の阻害要因ともなってしまう。栄養面では水中のプランクトンやサカマキガイの稚貝などを捕食しているようなので特に配慮は必要ない模様。 詳しい育成方法は狢藻栽培録をご参照願いたい。 |
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