湿地生物 【1】メダカ

標準和名:メダカ カテゴリー:魚類
メダカの属名はOryzias(メダカ属)であるが、稲の属名はOryza(イネ属)であり、水田に縁が深いことが伺える。事実繁殖期になるとどこからともなく集まって来たメダカが用水路から水田に入り繁殖を行う。
減少が著しく絶滅危惧種にも指定されているが、乾田化や殺虫剤の使用など農業技術の高度化と無縁ではないような気がする。それでも水田湛水中に繁殖を終了し、無農薬・減農薬の増えた水田で育ち、中干し前にまたいずこともなく去って行く。
一方、僅かに残されたメダカが生きている河川湖沼では秋深くまで群泳する姿が見られる。近所でも何箇所か知っているが、大部分は採集の禁止された人為的な環境であるのが悲しい。鮒やクチボソほど動きが速くなく、子供に魚獲りや命を教えるのに格好の存在であるのだが・・・。

屋外の池や睡蓮鉢で水草育成を行う際にはボウフラの捕食に於いて有用であり、水草の食害も無いこと、植物の繁茂と他の捕食者がいないことを条件に繁殖も容易であることから理想的な同居魚と言える。何より群れて泳ぐ姿が可愛らしい。

◆メダカの「型」◆
メダカ(クロメダカ)は地域毎に異なった「型」があり、安易な移入は遺伝子の混乱を招くと言われています。一説には大きく北日本型と南日本型があり、さらに地域による9つの「型」が存在するとの事です。
素人ながら不思議に思うのは、この問題が何故メダカだけ騒がれるのか、という事です。他の魚類は大丈夫?地元霞ヶ浦・北浦は悲しい事に密放流のメッカで、ブラックバスやブルーギルがあまりにも有名です。この他にも最近ではチュウゴクオオタナゴなどの事例もあります。水産資源の研究とか何たらで官公庁が音頭を取ったワケワカラン魚も住み着いています。ハクレンとかペペレイとか。一体どこの国の湖かと(^^;
メダカの地域性とは関係ない話かも知れませんが、安易な放流が特に罪悪感なしに行われている現状が外来魚の違法放流のみならず、行政主導のビオトープなどでも形を変えて行われているわけで。ビオトープに導入するメダカが地元で調達出来ないために他地域から移入したものも含まれるようです。そしてその「水域」は連続性を持っているわけで、この点を指摘した意見は残念ながら他で見たことがありません。
ごく近所の用水路にはメダカが復活していますが、子供が捕ってくるクロメダカにヒメダカ、クロメダカとヒメダカの中間型のようなものが混じっていることがあります。放流されたものなのか、元々持っていた遺伝子が何かの拍子に発現したものなのか、それこそ遺伝子解析でもしなければ分かりませんが・・。

魚類以外にも地域によって外見的な変異が多い植物、ホシクサやオオトリゲモなどは大丈夫なのでしょうか。その前に自生地が極端に減少している方が問題なのでしょうが・・・。KHVや鳥インフルエンザもそうですが、本当にこの地域は考える事が多く力が足りない現状です。
 
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