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標準和名 | ナガエミクリ | 学名 | Sparganium japonicum Rothert | 分類 | ミクリ科ミクリ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【湿】 | 【沈】 | 環境省RDB | 準絶滅危惧(NT) | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 同定 |
主に湿地や河川、湖沼に自生するミクリの一種。この撮影地点が有名なナガエミクリの自生地であったので精査せずに掲載している。 ミクリは沈水葉で自生もするようで、この撮影地でも抽水状態、沈水状態両方が見られた。沈水化するとテープ状の葉を持つ他種水生植物、カンガレイの沈水葉や沈水植物のセキショウモとしばしば誤認されている、との事である。 ミクリ科は専門家でも同定を誤る場合が多々ある難しい種であり、素人がうかつに同定できるような植物ではない。植生の自生情報(フロラ)からの判断が一番簡単であるが(私もやっているが)前述の通り専門家が誤認する程なので完全ではない。 ミクロ的な構造の差異を精査する必要があるが、現時点では最適な記述と画像がある参考文献は角野康郎著「日本水草図鑑」のみである。 |
標準和名 | ナガバオモダカ | 学名 | Sagittaria graminea Michx | 分類 | オモダカ科オモダカ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【湿】 | 【沈】 | 帰化植物 | 要注意外来生物 | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 同定 |
アクアリウム・プラントのジャイアント・サジタリアと呼称され、広く水槽用植物として販売されている。原産地は北アメリカの東部と言われている。水槽内、屋外とも繁殖力が強く、持て余して廃棄されたものが逸出源である可能性が強い。 実生の実態は未確認ながら、冬に株と球根、両方を残すことで倍増する。毎年最低でも累乗で勢力を拡大するわけで、他種への圧迫は言うまでもない。水生植物の豊かな京都の深泥池でもナガバオモダカの繁茂が問題となっており、固有種に対する影響が懸念されている。 個人的意見であるが、被害実態がある帰化植物は即座に特定外来生物として指定しても差し支えないと考えている。ナガバオモダカ、温帯スイレン、ハゴロモモ、他種を圧迫する帰化植物はその水域では1年で他種を圧倒してしまう。 防除に予算や妥当性が付くのは「特定外来生物」であって要注意外来生物ではない。時間が勝負で、いざ指定された時にその植物しかない状況であれば防除が更なる環境悪化につながってしまうのである。 |
標準和名 | ナンゴクデンジソウ | 学名 | Marsilea crenata C.Presl | 分類 | デンジソウ科デンジソウ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【湿】 | 【沈】 | 環境省RDB | 絶滅危惧IA類(CR) | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 同定 |
地元に出現したもの。多くは語りたくないが、ホームセンターで近似種を水辺の植物として販売しており、売れ残りは「処分」している。 デンジソウの可能性も考慮したが胞子嚢果の位置により本種と判明。ただしデンジソウの胞子嚢果の位置も必ず葉柄に付くわけではないので自生情報の有無なども踏まえ総合的に判断した。 さらに、本種は沖縄県しているが近似種は東南アジアにも存在する。販売→逸出の道筋を考えると帰化植物、という可能性もある。暫定的に「沖縄県の自生種が販売され逸出」と好意的に解釈することにする。 歯切れが悪いが、来歴が明らかではない植物を野に放てばこうしたことが起きる。極め付きは関西の山中で新たにムジナモの自生地が発見された、というニュースがあり調べてみると意図的な植栽であった、などという話もある。 そこまで極端ではないが本種も来歴によって「帰化植物かRDBか」ということになる。国内種であっても移入は厳に慎みたい。 |
標準和名 | ヌマガヤツリ | 学名 | Cyperus glomeratus L. | 分類 | カヤツリグサ科カヤツリグサ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【湿】 | 【沈】 | 環境省RDB | 記載なし | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 同定 |
関東・東北以北に自生すると言われる北方型のカヤツリグサで、水田の畦や池などの環境よりも休耕田や堤防工事後など遷移環境で見かけることが多い気がする。「ヌマ」ガヤツリであるが積極的に抽水する姿は見られず、本質的には湿地植物である。 カヤツリグサのなかではもっとも印象的な花穂を持つ種類の一つで、ドライフラワーなどにも用途があると思う。花穂の形状、托葉などがヒンジガヤツリに似ている。 比較的水槽水中育成が容易な種が多いSchoenoplectus(ホタルイ属)と異なり、自生のCyperus(カヤツリグサ属)で水中育成が出来る種は聞かない。水槽用植物のCyperus helferiは株や葉の形状からCyperusではなくSchoenoplectusだと思うがどうだろうか。 同定参考:カヤツリグサ科入門図鑑 谷城 勝弘著 |
標準和名 | ヌマトラノオ | 学名 | Lysimachia fortunei Maxim. | 分類 | サクラソウ科オカトラノオ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【湿】 | 【沈】 | 環境省RDB | 記載なし | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 同定 |
トラノオと名乗る植物は多く、庭植えで楽しまれるカクトラノオ、山野に自生するオカトラノオ、オカトラノオと本種の交雑種であるイヌヌマトラノオ、アクアで馴染み深いミズトラノオなどがある。同科同属の植物ではない点に注意 ヌマトラノオは名前通り湿地に自生する植物であるが、花穂を直立させることで近似種との区別が出来る。サクラソウ科だけあって花もなかなか綺麗で観賞価値も十分、さほど大型にならないのでミニビオトープには最適の植物でもある。 近隣の自生地では沼の岸辺から離れた場所にも自生しており、やや乾燥耐性があるように思われる。また休耕田湿地などにもあり、旺盛な繁殖力を誇っている。自生地では同環境下でミソハギ、ボントクタデ、ヒメハッカなどと混生している。 基本的には地下茎によって次々と殖える植物であるが実生もあり、育成していると隣接する睡蓮鉢からひょっこり顔を出したりする。丈夫で綺麗な好ましい湿地植物である。 |
標準和名 | ノチドメ | 学名 | Hydrocotyle maritima Honda. | 分類 | セリ科チドメグサ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【湿】 | 【沈】 | 環境省RDB | 記載なし | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 同定 |
多少の湿り気のある日陰に普通に自生する「雑草」。近似種にオオチドメ、チドメグサという種もあるが、どうにも分類出来ない外来種と思われる種も進出している。ブラジルチドメグサは特定外来生物被害防止法の対象種となっている。 野外での繁殖力に比べて水槽育成はやや難しく、十分な光量と溶存二酸化炭素の確保が必要となる。屋外育成では単なる雑草で下手をすれば辺りに蔓延ってしまうほど。水槽内では雰囲気に独特のものがあり前景草としての観賞価値は高い。 近似種との同定はこちらが詳しい。 チドメグサ=「血止め草」と呼ばれるように傷を負った際に血止め効果があると言われているが正式な薬効成分は認められていないらしい。ちなみに本種含めてチドメグサの類は「セリ科」が従来の分類であるが、APG植物分類体系ではウコギ科とされている。 |
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