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標準和名 | タコノアシ | 学名 | Penthorum chinense Pursh | 分類 | ユキノシタ科タコノアシ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【湿】 | 【沈】 | 環境省RDB | 絶滅危惧II類(VU) | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 同定 |
ベンケイソウ科という説、タコノアシ科を設けるべきという意見(個人的にはこれに一票)もある植物。ユキノシタ科はoNLINE植物アルバムのデータに拠った。 非常に希少な植物になってしまったが、茨城・千葉では水田脇湿地や放棄水田で稀に見かけることがある。休耕田周囲に生える雑草と草姿が非常に良く似ており、本種を知らないと開花期以外はまず見つけられないと思われる。 奇妙な花穂の形、秋に全草紅葉する美しさ、いかにも雑草然とした草姿、と個人的な好みを全て持っている湿地植物である。惜しむらくはかなり大型になることで、小さな睡蓮鉢での育成は難しい。多年草で地下茎から増殖する上に実生でも発芽率が良い。これほどの生命力を持つ植物がRDBに記載されるのはやはり自生環境の喪失以外に考えられない。 水槽水中でも水草として育成可能であるという記述をどこかで見たが未確認。 |
標準和名 | タタラカンガレイ | 学名 | Schoenoplectus mucronatus (L.) Palla var. tataranus (Honda) K.Kohno, Iokawa et Daigobo | 分類 | カヤツリグサ科ホタルイ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【湿】 | 【沈】 | 環境省RDB | 記載なし | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 同定 |
全体の印象はカンガレイであるが、3稜する茎の稜先端が広がる、つまり「翼がある」形状でカンガレイと区別される。和名は群馬県の多々良沼で1931年に栃木県の植物研究家である関本平八氏によって発見されたことによる。 カンガレイの広範な自生に比べて分布が限られるが、一説には本種は生態学的な「撹乱」環境に依存していると言われており、関東地方では人為的に作られた「撹乱環境」である渡良瀬遊水地や千葉県市川市の大柏川第1調節池などで見られることが根拠となっている。 特徴はカンガレイそのものであり大株を形成するので個人で育成するような植物ではないと思うが、カンガレイ同様に水槽水中にも順応するようである。 |
標準和名 | タヌキラン | 学名 | Carex podogyna Franch. et Savat. | 分類 | カヤツリグサ科スゲ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【湿】 | 【沈】 | 環境省RDB | 記載なし | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 同定 |
和名タヌキランであるが蘭ではなく、別名のタヌキガヤもカヤではなくスゲ属であるという謎の植物。 さらに謎なのは本来の自生地がどこなのか、という点で私が目撃したのは水深数センチ程度の湿地に大株になっていたものだけなので、湿地の植物に含めてよいものかどうかも断定できない。 ただ抽水でも自生しており水鉢でも育成可能であるのでここにラインナップをさせて頂くことにする。 育成の際の注意点は、かなり大型になることと、開花・結実が4月〜5月と他の水生植物よりも早いために他種を圧倒してしまうことで、寄せ植えの場合は管理が必要となる。 他の草花と活けたり、ドライフラワーにして楽しむことが出来る特徴的な草。 |
標準和名 | ツボクサ | 学名 | Centella asiatica (L.)Urban | 分類 | セリ科ツボクサ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【湿】 | 【沈】 | 環境省RDB | 記載なし | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 同定 |
公園の植え込みや道路際でも普通に見られるが、なぜか水中進出の印象が強い植物。セリ科なので水には強いと思うが、時として水中にも進出しているのが見られる。この画像でも水中に葉茎を進出させているが、阿武隈山地の渓流でも同様の状況を目撃している。 全草を完全に水没させると枯れてしまうようなので水中化はしないまでも湿った土壌であれば植栽に耐えるようだ。野外で水中進出している株も根は陸上にあった。 陸生のカキドオシ(シソ科カキドオシ属、Glechoma hederacea L. subsp. grandis (A. Gray) Hara)と非常に草姿が似るが鋸歯の先鋭度により同定が可能。カキドオシの方もしばしば湿地に進出するので紛らわしい。 葉はチドメグサとフキの中間のようなイメージで雰囲気がある。ビオトープであれば岸辺か、テラリウムにも似合いそうな植物。この草をアクアリウムはもちろんビオトープやテラリウムのサイトでも扱っているのを見たことが無いので、もしかするとこの記事が初? |
標準和名 | ツリフネソウ | 学名 | Impatiens textori Miq. | 分類 | ツリフネソウ科ツリフネソウ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【湿】 | 【沈】 | 環境省RDB | 記載なし | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 同定 |
先にご紹介させて頂いたワタラセツリフネソウの近似種である。(ワタラセツリフネソウとして記載されるまではツリフネソウに含められていた) 一般的に想起される湿地という地形よりも山間の川の傍などに多い。家内の実家の裏手、幅30cmほどの山水の染み出しの傍らに大きな群落があったことを思い出す。近隣でも開けた湿地よりも林間に流れる細流の縁などにひっそりと自生している場合が多い。渡良瀬のような開けた湿地にあるのは経験上珍しい。 育成は意外と難しいが、こうした自生環境を勘案すれば他の植物の陰などなるべく日陰にして抽水にならないように(植栽面を水面より上に)すれば上手く行く可能性はあると思う。なんどか再チャレンジしようと思いつつ未遂であるのでまったくの想像であるが。 属名通り園芸植物に仲間が多いインパチェンスである。花も美しいし、ついでに言えば名前も美しい。 |
標準和名 | デンジソウ | 学名 | Marsilea quadrifolia Linn. | 分類 | デンジソウ科デンジソウ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【湿】 | 【沈】 | 環境省RDB | 絶滅危惧II類(VU) | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 同定 |
湿地に自生する多年生のシダ植物で、四葉のクローバーのような外見を持つ。種小名quadrifoliaが「四葉」を意味している。四葉部分が漢字の「田」に見えることから田字草と命名された。 まとまった自生地は少なく、北関東では野生絶滅状態に近いのではないかと思われる。一方ホームセンターの水辺の植物コーナーでは「ナゴクデンジソウ」が販売されており、逸出の危険も指摘されている。同定が胞子嚢果によるしか無いことで妙な自生情報が独り歩きしないことを願う。 ビオトープでは意外と強く、何もしなくても翌年根茎から発芽し増殖する。一般的に抽水するが水深のある環境では浮葉も展開する。明るい雰囲気の好ましい水生植物である。 葉柄の途中に形成する胞子嚢果はサクランボのような形状で2つ並ぶ。胞子という言葉から受ける印象とは異なり、かなり硬質である。位置は度々変異が見られるとの事で完全な同定方法ではないが、県央自生地で採集したこの株の胞子嚢果は例外なく葉柄の途中に形成されている。 |
標準和名 | トキソウ | 学名 | Pogonia japonica Reichb. fil. | 分類 | ラン科トキソウ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【湿】 | 【沈】 | 環境省RDB | 絶滅危惧II類(VU) | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 希少・育成種 |
湿地性のランである。トキはもちろん朱鷺であるがサギソウが花の形状を示すのに対し本種は花の色を朱鷺の羽色に模した名称である。花色は基本的に淡紫紅色(トキの羽色)だが白色もある。 本種もサギソウ同様に栽培目的の採集圧のため、自生は保護された湿地以外ではほとんど見ることは出来ない。 RDBに記載されており自生はたしかに絶滅寸前であるが、園芸ではサギソウ同様に流通量が多く安価なランである。湿地で見かけたとしても僅かな出費を惜しんで採集するような真似は慎みたい。 園芸に於ける育成方法は水苔を用土とした多潅水、腰水になるように工夫すれば睡蓮鉢で育てることが出来る。発芽前の球根の堀上と植替えが必要。実生による増殖の可能性であるが、蘭である本種もラン菌共生による炭素循環が必要なようで、素人にはほぼ不可能であると思われる。 |
標準和名 | トクサ | 学名 | Equisetum hyemale Linn. | 分類 | トクサ科トクサ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【湿】 | 【沈】 | 環境省RDB | 記載なし | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 同定 |
小さな「竹」の趣であるがシダ植物である。スギナの近縁であるが草体は非常に固く、印象は全く異なる。手触りは硬質、表面はザラついている。 本来湿地の植物であるが耐乾燥性、耐陰性が強力で和風庭園にも良く用いられる。ビオトープで抽水育成してもよく殖える。写真は水田脇畦道に群落を形成していたものであるが、このような場所が本来の自生環境であると思われる。 トクサはすなわち砥草であり、珪酸を多量に含み木材や金属の研磨剤として使われてきた有用植物である。ミズドクサという近縁種もあるが、こちらは湿地依存度が高く、自生環境を見ても水中から生えている。 尚、ミズドクサとの相違点についてはミズドクサの項を参照。 |
標準和名 | ドクゼリ | 学名 | Cicuta virosa L. | 分類 | セリ科ドクゼリ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【湿】 | 【沈】 | 環境省RDB | 記載なし | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 同定 |
セリに全体の雰囲気は似るがとにかく大型、地下茎は竹のような節まで出るので余程の事が無い限りセリと誤認することは無いだろう。またセリは概ね水辺に生えるが本種は水中から立ち上がる。 名に恥じぬ毒草でシクトキシンというアルカロイドによっておう吐、下痢、腹痛、場合によっては呼吸困難も引き起こす。侮れない毒草である。それなりの雰囲気はあるがあえて育成する必要もない。育成しても食べなければ何も起きないが、水辺の植物ではサワギキョウやアゼムシロなどロベリアと並んで危険植物なのでくれぐれもご注意願いたい。 本種も相当追い詰められているようで、どの湿地でも見られる、という植物ではない。毒はあっても野生が出来る環境は限られている。 |
標準和名 | ドクダミ | 学名 | Houttuynia cordata Thunb. | 分類 | ドクダミ科ドクダミ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【湿】 | 【沈】 | 環境省RDB | 記載なし | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 同定 |
湿地植物に載せる事も憚られるほど普通の種。特に湿地ではなくても自生するが、ヨーロッパでは「レッドサウルルス」と呼ばれ立派に水草扱いされているため、あえて載せておく。 タフな種で裏庭、アスファルトの裂け目、道端、また時として湿地浅水中と、まさに「どこにでもある」種であり、庭に蔓延ると立派な駆除難種雑草である。 独特の臭気があり名前も「ドク」ダミであるが毒草ではなく逆に古来から薬草として用いられている。 一方水槽での育成は意外に難しく、一時的に水中で異形葉を展開するが、徐々に穴があくように溶けてしまう。原水硬度の高いヨーロッパで用いられることから、弱酸性下におけるミネラル分の不足が致命的と推測しているがどうであろうか? |
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