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標準和名 | マツバイ | 学名 | Eleocharis acicularis Roem. et Schult. var. longiseta | 分類 | カヤツリグサ科ハリイ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【沈】 | 環境省RDB | 記載なし | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 同定 |
所謂「ヘアーグラス」であり、アクアリウム用プランツとしても広く流通している。しかしながら、流通しているヘアーグラスが自生種のマツバイと同じものかどうか、水中での挙動を見る限りはかなり怪しいと言わざるを得ない。自生採集株は二酸化炭素、照明などの条件を整えてもなかなか水槽水中に馴染まない。 水田地帯に普通の種であるが、同属のハリイとの区別が難しい。マツバイは地下茎(ランナー状)で無性生殖し、引き抜いて見ると株が一定間隔で繋がっており、すぐ分かる。(ハリイは一株ごとに独立) 水中移行にあたっては高光量、CO2は不可欠である上に、底床中の肥料分がその後の生育状態を左右する。水田の環境を考えればある意味当然の条件と思われる。屋外では抽水するように(実際は沈水でも問題ないが)植栽しておけば無性生殖及び実生で殖えて行く。 本種和名は「松葉藺」であり、針藺よりは太そうな名前であるが、実際には両種はほぼ同程度の太さの葉である。休耕田ではハリイとの混生群が草原状となって広がっている姿をよく見かける。 |
標準和名 | マルバオモダカ | 学名 | Caldesia parnassifolia (Bassi. ex L.) Parlat | 分類 | オモダカ科マルバオモダカ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【湿】 | 【沈】 | 環境省RDB | 絶滅危惧II類(VU) | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 希少・育成種 |
属名はオモダカ属とマルバオモダカ属、二つの見解があるが例によってoNLINE植物アルバム準拠でマルバオモダカ属とする。オモダカ属の他の植物と比べれば見かけも挙動も異なっているのは明らかで、浮葉、抽水葉両方を形成する。花はオモダカ同様の白花である。 オモダカやヘラオモダカと異なるのは残存で、関東地方では極めて少なく、フィールドでは見たことがない。一方関西以西ではわりと残っているようで多くのナチュラリストのフィールドレポートにも登場する。浮葉を広げ、抽水で立ち上げる姿が好ましい。 近似種にはウキマルバオモダカ、ヒメマルバオモダカという種もあるそうだが実物どころか情報も少なく正体は把握していない。もちろん流通するような植物ではない。 (*)左の浮葉はトチカガミ |
標準和名 | ミコシガヤ | 学名 | Carex meurocarpa Maxim. | 分類 | カヤツリグサ科スゲ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【沈】 | 環境省RDB | 記載なし | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 同定 |
意味するところは御輿萱(茅)、であり花穂の形状を御輿に例えたユニークな和名を持つカヤツリグサ科の多年草である。花穂は所々突き出した包葉によってさらに印象的な形となっている。 本種は分布資料によれば近畿以東、岡山県でやや稀に見られる、との事で東日本、関東地方ではやや普通に見られる植物である。水田の畦や湿地外縁で見ることが出来る。スゲ属としては花期も長く、4月下旬から6月中旬頃まで(関東地方基準)開花している。 便宜上「花穂」と称したが、実は無柄花序を円柱状に密に付けたもので、小穂は雄雌性である。頂部の少数の雄花を多数の雌花が囲む構造となっている。 同定の困難なスゲ属にあってはオニスゲやアゼナルコと共に分かりやすい植物である。面積のあるビオトープや大型の睡蓮鉢で群生させると涼しげで雰囲気のある植物だと思う。ただし根元を水没させる(抽水)と生育が悪くなるので湿った土壌程度になるように工夫が必要。自生も水田には侵入せずに畦などに多い。 この和名のポジティブな雰囲気が個人的には大好きである。 |
標準和名 | ミジンコウキクサ | 学名 | Wolffia globosa (Roxb.) Hartog et Plas | 分類 | ウキクサ科ミジンコウキクサ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【湿】 | 【沈】 | 帰化植物 | 現状指定なし | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 同定 |
画像のウキクサの間の小さなツブツブがミジンコウキクサである。本当に小さく、世界最小の被子植物と言われている。ちなみに花も世界最小である。 水田や湖沼に普通にあるような気がするが、意外なことにヨーロッパ南部原産の帰化植物である。帰化時期も古く明治時代と言われている。 この植物は育成云々よりも水槽や水鉢に入り込んでしまった際に、いかに駆除するかという点が問題になる。有効だったのは熱帯魚用の目の細かいネットで、掬ったらバケツなどで洗い流し、を繰り返す。しかし忘れた頃にまた殖えていたりするので完全な駆除は難しい。 水槽では換水の際にポンプで水面近くを吸い取り一緒に除去してしまう、水面にキッチンペーパーなどをかぶせ貼り付けてしまう、という方法がある。手で除去するのは無謀で、かなりの忍耐力が要求されるだろう。水草育成を通じて精神修養するつもりなら構わないと思うが。 |
標準和名 | ミズオオバコ | 学名 | Ottelia japonica Miq. | 分類 | トチカガミ科ミズオオバコ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【湿】 | 【沈】 | 環境省RDB | 記載なし | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 同定 |
水田の乾田化、湖沼の水質汚染などの理由により、関東近辺では非常に少なくなった沈水植物。利根川水系の湿地や水路などで僅かに残存する。 草体の印象は和名通り陸上植物のオオバコに似ているが、葉は意外に軟質で水中生活に特化した形質である。花はトチカガミ科の他種、クロモやトチカガミに似ているが僅かにピンクに色づくことが多い。 水槽では大型で優雅なセンタープラントとして育成可能であるが一年草であるため長期維持は難しい。また鑑賞面から言えば軟質の葉を微小な貝類に食害されやすいので環境を整える必要がある。(と言っても微小な貝類の根絶は難しく永遠のテーマであるが) 自生環境を考えれば分かることであるが、礫でも土でも水槽に於いては有機質の肥料が不可欠であり、光量の確保も必要である。 |
標準和名 | ミズキカシグサ | 学名 | Rotala littorea (Miq.) Nakai | 分類 | ミソハギ科キカシグサ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【沈】 | 環境省RDB | 絶滅危惧IB類(EN) | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 未判定種 |
キカシグサの撮影中に偶然撮れたもので、後日気が付いたものの部分拡大写真である。どうして撮影時に気が付かなかったのか不思議であるが周囲のキカシグサよりはるかに草体が大きい。「木は森に隠せ」と言ったところか。 その後この休耕田は遷移が進みセイタカアワダチソウに覆われてしまったため、現在ではキカシグサも見ることが出来なくなってしまった。 頂いた宮崎県産のミズキカシグサがこの画像に瓜二つであり、本種であることを疑う余地は無いと思われる。地元に自生することが確認出来たので、引き続き休耕田を中心に調査を継続する。発見でき、精査及び鮮明な画像が撮れたら差替えを行いたい。 水槽での水中育成は難易度が高いが、キカシグサ属他種、キカシグサ、ミズマツバ、ヒメキカシグサ(暫定)も同様に難しいので「ミズ」を冠するが水中生活が本来苦手であるのかも知れない。ちなみに別記事にもまとめているが、キカシグサ属(Rotala)で水槽育成が容易なのはミズスギナのみである。 |
標準和名 | ミズタガラシ | 学名 | Cardamine lyrata Bunge | 分類 | アブラナ科タネツケバナ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【湿】 | 【沈】 | 環境省RDB | 記載なし | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 同定 |
水田や湿地に自生するアブラナ科の野草であるが、水草水槽用に「カルダミネ・リラタ」と学名読みした流通名で流通する植物でもある。 水槽水中でも育成可能であるが、水中では好き勝手な方向に伸びて行ってしまい、レイアウトには向かない。さらに無理やりトリミングを行えば弱って枯れてしまう、という初心者コーナーで売られているわりにはやっかいな「水草」である。ちなみに自分が維持していた大磯砂、貧栄養の水槽ではどうしても水中馴化できず、沈水葉を頂いたりもしたが白化して枯死してしまったので水槽育成では有機質の肥料が不可欠だと思われる。 山地によった湿地が本来の環境であるらしく、居住地近辺の平野部の湿地では見ることが少ない。このあたりは水田、湿地、湖岸、水気のあるところならどこにでも進出する同属タネツケバナとは対照的である。 5月ごろ白い花を開花させるが、アブラナ科の小さな地味な花であり開花目的に育成するような植物ではない。水田芥子、でありアブラナ科特有の食感があるが、水田等で採集したものは遅効性の除草剤を吸収している可能性があり、控えたい。 |
標準和名 | ミズネコノオ | 学名 | Eusteralis stellata (Lour.) Murata | 分類 | シソ科ミズトラノオ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【沈】 | 環境省RDB | 絶滅危惧II類(VU) | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 同定 |
各地で減少が甚だしい希少な植物。水鉢で開花させても良し、水槽に沈めて水草にしても良し、育成上なかなか使える植物である。花の香りは好悪が分かれるようであるが、私は沈丁花を希薄にしたような独特の甘い香りは悪くないと思う。 水草として育成する場合の注意点は同属のオランダプラントと同様であるが、水田に生えている、すなわち根元の多量元素に注意すべきで、貧栄養の底床においては貧弱な草体となりがち。多量元素、微量元素がバランス良く含まれている固形肥料を用い、うまく育成できれば立派なセンタープラントになり得る。水質には幅広く対応するようであり、南米産のような条件の厳しさは無い。 本種を探す方法で確実なのは稲刈後の水田で目線を地上から15cm程度の場所にフォーカスすることである。他人に見られるとかなり異様な格好であるが、目線の先に紫がかった燈色の花穂が見えれば本種である。採り易い時期すなわち枯れやすい時期なので維持増殖は加温水槽で挿し芽、もしくは翌年の種子発芽を期待。 |
標準和名 | ミズマツバ | 学名 | Rotala pusilla Tulasne | 分類 | ミソハギ科キカシグサ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【沈】 | 環境省RDB | 絶滅危惧II類(VU) | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 同定 |
水田雑草と言いつつ絶滅危惧種であり、一般的な水田ではほとんど見ることが出来ない。理由は除草剤に非常に弱いということらしく、現在の農業技術を使った耕作田での発見は困難。同属のキカシグサがやや広範に自生するのに不思議なことである。もともと自生が少ないのかも知れない。 2007年に10年以上定点観測している家の裏の水田で初見。これは一昨年のシソクサに続き、農薬使用量の減少とともに環境が整いシードバンクから発芽したものと考えられる。抽水し気中で開花・結実を行うため乾田化はさほど影響はなく、平野部の乾田でも見つかる。(初見2日後に那珂市の水田地帯休耕田でも中規模の群落を発見) 水槽水中で育成すると非常に繊細で美しいロタラとなるが、一年草であるためか長期維持は出来ない。近似種に多年草の外国産もあるようで、単に「ミズマツバ」として販売しているものは疑ってみた方が良い。赤くなる、ならないは単に環境の違いなので同定ポイントとはならない。 気中葉で育てても草として非常に美しいと思うので、種を採り撒きして屋外で維持するのも良いと思う。 |
標準和名 | ミズワラビ | 学名 | Ceratopteris thalictroides (Linn.) Brongn. | 分類 | ミズワラビ科ミズワラビ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【沈】 | 環境省RDB | 記載なし | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 同定 |
水田に分布するシダ植物。アクアリウムプランツとしては別名アメリカンウォータースプライトと呼ばれ、熱帯魚/水草水槽にも用いられる。写真は発生初期の草姿であるが、成長とともに葉の切れ込みが細かくなり別種のような印象となる。これは光合成によって栄養を蓄える時期(栄養葉)と胞子を形成する時期(胞子葉)が比較的明瞭に分かれているためと思われる。 北関東では普遍的な植物で多くの水田で見る事が出来るが、地域によっては絶滅危惧種にリストアップされている。国産水生シダ類ではミズニラとともに水草水槽に用いることの出来る貴重な種。尚。科名についてはホウライシダ科とする説もある。 本種はミズニラより遥かに多く自生が残存し、発生する水田では他の水田雑草を圧倒する量がある。ただし、発生が気まぐれで前年まで猛威を奮っていた水田が今年は皆無で、全く無かった隣の水田に多く発生する、という不思議な現象が起きる。原因は不明だが独特の環境の「好み」があるのだろう。 増殖の「実生」であるが、本種はシダ植物なので「胞子」と読み替えて頂ければ幸甚である。 |
標準和名 | ミゾカクシ | 学名 | Lobelia chinensis Lour. | 分類 | キキョウ科ミゾカクシ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【沈】 | 環境省RDB | 記載なし | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 同定 |
別名アゼムシロ。溝を覆い隠す(ミゾカクシ)、畦に筵のように広がる(アゼムシロ)、どちらにしてもこの植物の本質を示した和名となっている。水平方向に短期間に繁茂する。 とは言え、最近では整備された圃場では見かけることが少なくなってきた。キキョウ科特有の美しい形の花を開花させる。赤花と白花があるようで、赤花は園芸植物として販売されていることもある。(改良品種か?)茎は細く匍匐し群生する。水槽内でも長期間育成可能であるが、完全な沈水葉と思われる葉は確認出来ていない。自生も湛水中の水田内に侵入することは稀で、和名通り畦に生えていることが多い。 野草として一見天婦羅などに適していると思わせる草体であるが、ロベリアに特有の「ロベリン」という毒性があるので食用にはならない。要注意。これは他の水辺のキキョウ科、サワギキョウにも言えることである。 花を愛でる水田雑草としては最も見目麗しい草ではないだろうか。群生させ開花すると非常に美しい。 |
標準和名 | ミゾハコベ | 学名 | Elatine triandra Schk. var. pedicellata Krylov. | 分類 | ミゾハコベ科ミゾハコベ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【沈】 | 環境省RDB | 記載なし | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 同定 |
グランドカバー植物のように水田浅水中に分布する植物。アクアリウムプランツ、オーストラリア産のグロッソスティグマのような印象の小さな葉を持ち匍匐する。 自生環境から強光(浅水)、肥料分豊富(田土)が育成のポイントとなる。水槽での育成はメタルハライド、土系肥料分豊富な底床が必要となる。この場合でも草体が立ち上がり、普通の有茎種のように生育するということであるが、設備が無いため未確認。 水田雑草としてはやや希少な部類に入り、農薬の影響によるものか、どの水田でも見られるという植物ではない。 似た名前のミズハコベは盛んに浮葉を出すが本種は出さない。またミズハコベは湖沼、河川でも見られるが本種は見たことが無いので水田に特化した植物なのではないか、と思う。 水田表土に背丈の低い濃密な茂みを形成するために微小なベントスやプランクトンの繁殖場所にもなっており、一群をすくい上げると実に様々な生物を見ることが出来る。生態系に於いても重要な役割を果している植物であると思う。 |
標準和名 | ムシクサ | 学名 | Veronica peregrina Linn. | 分類 | ゴマノハグサ科クワガタソウ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【沈】 | 環境省RDB | 記載なし | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 同定 |
名前の由来がムシクサツボミタマフシ(ゾウムシの仲間)という昆虫の産卵により、幼虫が花の子房に寄生して虫こぶを作ることによる。安直と言うかいかにも雑草らしい命名である(笑)。 水田、用水路に普通の種で幅広く自生しているが、水中での育成は難しいようで一時的に異形葉を出して頑張るが長期維持は出来た事がない。花も地味でまさに「雑草」である。水田に多いゴマノハグサ科の植物であるが、クワガタソウ属は知りうる限り本種のみである。 私は多くのムシクサを見たが残念ながら虫コブは見たことが無い。ムシクサツボミタマフシ自体が居るのか居ないのか分からないが、強力かつ大量の農薬で本種が姿を消していた時期にどこかに行ってしまったのであろうか。この昆虫やオギノツメを食草とするタテハモドキなど特定の植物がライフラインとなっている昆虫の存在は興味深い。 |
標準和名 | ムラサキサギゴケ | 学名 | Mazus miquelii Makino | 分類 | ゴマノハグサ科サギゴケ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【沈】 | 環境省RDB | 記載なし | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 同定 |
畦道や湿地にひそかに咲く可憐なゴマノハグサ科の植物。近似種のトキワハゼとは花の色、模様で区別できる。非常に小さな植物であるが、数多くの花をつけた姿は非常に美しく、野草とは言え気品に満ちた草である。 この植物の解説には「どこにでもある」という表現がなされるが現実は相当減少しており、より環境変化に強いと思われるトキワハゼと誤認されている場合も多いように感じる。ビオトープでの寄せ植えにマツバイやキクモなどと共に用いると面白い。 雑草のスベリヒユは改良され園芸植物の「ポーチュラカ」となったが、原種でさえこれだけ美しい本種が園芸種として出回らないのは、水辺園芸の市場規模によるものだろうか?あるいは「湿った地面」という特殊な育成環境が必要になるためであろうか。 商品価値が無いので生き残っていることに感謝すべきなのか、考えさせられる美しい野草である。尚、増殖の「地下茎」の実態は地下茎ではなく走出枝で、地上で増殖する。 |
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