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標準和名 | タウコギ | 学名 | Bidens tripartita Linn. | 分類 | キク科センダングサ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【湿】 | 【沈】 | 環境省RDB | 記載なし | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 同定 |
近年セイタカタウコギ(アメリカセンダングサ)に圧迫されて減少していると言われているが(地方によってはRDB記載!)、地元近辺では両者混生しており、基本的には繁殖力はセイタカタウコギと同じであると思われる。草高は1m程度までで、セイタカタウコギよりはやや低い。 漢字では「田五加木」と書くが、木本のウコギの葉に似ることによると言われる。セイタカタウコギとの違いはタウコギの茎は丸くアメリカセンダングサは四角いのですぐに分かる。 属名にもなっている「センダングサ」は別種の植物であるが「栴檀は双葉より香し」の栴檀(せんだん)に葉が似ていることによるらしい(栴檀は香木の白檀の別名)。「センダンに似た草の同属でウコギに似た草」借り物ばかりの名前が何とも気の毒ではある。 |
標準和名 | タガラシ | 学名 | Ranunculus sceleratus Linn. | 分類 | キンポウゲ科キンポウゲ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【湿】 | 【沈】 | 環境省RDB | 記載なし | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 同定 |
水草水槽で良く用いられるアブラナ科ミズタガラシCardamine lyrata Bungeと名前が似ているがこちらはキンポウゲ科の植物、ラヌンクルスである。 これも最近水槽で用いられるようになった「ラヌンクルス」という正体不明の水草があるが、キンポウゲ科であることは間違いないらしく、本種も水中育成の可能性はあると思う。 画像は発生時期(秋)のものである。このサイズ(一緒に写ったクモと比較されたい)この草姿であれば魅力であるが、成長するとロゼット状の幼株からは想像も付かない大きさとなり普通の睡蓮鉢では持て余すことになってしまう。 和名由来は養分収奪力が大きく田を枯らす(稲を枯らす)「田枯らし」説と、辛子のように辛いという「田辛し」説がある。しかし有毒植物でもあるので「辛い」だけで済まないはずで個人的には前者が正解のような気がする。 関東地方では秋に発芽し春に開花する「越年草」であるが、気候によって時期が異なる地方もあるのか、一年草の定義を誤っているのか、文献により「一年草」の区分も見える。 |
標準和名 | タケトアゼナ | 学名 | Lindernia dubia (L.) Pennell subsp. dubia | 分類 | ゴマノハグサ科アゼトウガラシ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【湿】 | 【沈】 | 帰化植物 | 現状指定なし | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 同定 |
水田に自生するアゼナ3兄弟の一つ。アゼナが固有種であるのに対し、アメリカアゼナと本種は帰化種である。一説にはアメリカアゼナのタイプ違い(Rタイプ)とも言われている。ちなみに葉の基部が葉柄状に細くなるアメリカアゼナ(Cタイプ)と基部が丸く茎を抱くタケトアゼナ(Rタイプ)に分類されたのは比較的近年で1992年のことである。
近似種のアゼナ、アメリカアゼナと仲良く共存しており、他種への圧迫や交雑による中間種のようなものは確認していない。 本種は特定の除草剤に抵抗性を示す雑草として問題となっているらしいが、除草剤も色々あるらしく以前盛大に除草剤を使っていた近所の水田では見ることが出来なかった。現在では米価低落とともに費用対効果が合わなくなったらしく除草剤は控えめで多くの水田で目にすることが出来る。 |
標準和名 | タネツケバナ | 学名 | Cardamine flexuosa With. | 分類 | アブラナ科タネツケバナ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【湿】 | 【沈】 | 環境省RDB | 記載なし | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 同定 |
他の多くの水田雑草と異なり晩秋に発芽、春先に開花する。この花が咲く時期に稲の種もみを水につける事が、タネツケバナという和名の由来になっている。 ただし、地球温暖化の影響か、元々そうなのか不明だが開花期はかなりアバウトで意外に長期に及ぶ。晩秋にも開花している姿を見かけることがしばしばある。 湿った環境を好む湿地植物であることは動かないが冬季の落水状態の水田で生育するために耐乾燥性を持つのか、水田から離れた道端や空き地でも見かける事がある。寒風吹き荒ぶ冬の水田にぽつりぽつりとロゼットが育つ姿は植物の強さを感じさせてくれる。ミズタガラシと同属(カルダミネ)であるが完全な水中では育成は困難。 |
標準和名 | タマガヤツリ | 学名 | Cyperus difformis Linn. | 分類 | カヤツリグサ科カヤツリグサ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【湿】 | 【沈】 | 環境省RDB | 記載なし | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 同定 |
水田の畦などに自生するカヤツリグサの一種。同定が難しいカヤツリグサ科にあって特徴的な多数の小穂が頭状に集まる形状から見分けが容易。けっして綺麗ではないが草姿と花穂の形状が面白い。周辺地域では普通に見られるが、カヤツリグサが陸上にも自生するのに対し、本種は休耕田や用水路際など湿り気が多い場所に自生する。 カヤツリグサ科は水田ではおしなべて強害草であるが、農薬使用量の減った昨今大きな群落を形成しているのをよく見かけるようになった。根張りも凄く、手作業で防除するのも不可能だと思う。 この畦際のタマガヤツリの群落は農作業の障害となったり養分収奪が大きな問題となっているようで、稲に影響がなくタマガヤツリに作用する選択殺草性を持った除草剤が出回っているそうである。 |
標準和名 | チゴザサ | 学名 | Isachne globosa (Thunb.) O. Kuntze | 分類 | イネ科チゴザサ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【湿】 | 【沈】 | 環境省RDB | 記載なし | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 同定 |
水田や湿地に生える笹の仲間。チゴ(稚児)と名づけられている通り陸生の笹に比べるとかなり小型の種である。笹も竹もイネ科なので水田や湿地に生えても不思議はないのだが、この草姿が水田にあるのを見かけると何となく違和感がある。 笹は庭に使ってもビオトープに使ってもそれだけで「和風」と方向性を決定づける個性の強さを持つ。睡蓮鉢に本種とショウブ、トクサ、アヤメなどを使えば日本庭園ビオトープの出来上がり。多年草なので春になると地下茎から多数芽吹いてくる。 庭園用の植物として稚児笹(Pleioblastus Fortunei (Van Hou.) Nakai)という葉に班が入る綺麗な笹があるが、こちらは竹の仲間でまったくの別種である。(正式な標準和名は不明)湿地環境で育つことはない。 |
標準和名 | チョウジタデ | 学名 | Ludwigia epilobioides Maxim. | 分類 | アカバナ科チョウジタデ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【湿】 | 【沈】 | 環境省RDB | 記載なし | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 同定 |
熱帯性常緑樹チョウジの花に似、草体がタデ科植物に似る事から命名されたそうである。水田、畦道に普通の一年草。 属名の通りルドウィジアでありミズユキノシタ(オヴァリス)と同属であるが、水中育成は難しい。明らかに気中葉とは色形が違う異形葉を水中で形成するので、環境によっては可能かも知れない。 屋外育成すると黄色い小型の花を開花させ好ましい。ただし色々な昆虫の食草となっているようで気が付かないうちに食害される事もある。水田でもボロボロになった姿をよく見かける。 広範に分布する植物なので入手は容易。晩秋になると真っ赤に紅葉し黄色い花を開花させる。コントラストが非常に美しい。 |
標準和名 | トキワハゼ | 学名 | Mazus japonicus (Thunb.) O. Kuntze. | 分類 | ゴマノハグサ科サギゴケ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【湿】 | 【沈】 | 環境省RDB | 記載なし | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 同定 |
畦道や湿地に自生し、小さく可憐な花を多数咲かせる一年草。同属、似た草姿のムラサキサギゴケ(サギゴケ)とは花の柄、茎が地面を這わない事で区別できる。 小さな雑草であるが花期は長く、春〜秋にかけて常に開花している。この事からトキワ(常盤)ハゼと命名されたという説がある。花が少ない春の睡蓮鉢に彩りとして用いる事が出来る。 尚、学名にはMazus pumilus. とする説(シノニム?)がある。都市部でも普通に見られる植物であるので、ぜひ探してみて欲しい。 ムラサキサギゴケの項でも書いたが、湿地性でなければグランドカバーに使える園芸植物的な美しさを持っている。湿地で群生する姿は本当に美しい。一つ一つの花が小さいので写真でお伝えできない点が残念。 |
標準和名 | トキンソウ | 学名 | Centipeda minima (Linn.) A. Br. et Aschers. | 分類 | キク科トキンソウ属 |
育成形態 | 【花】 | 【外】 | 【水】 | カテゴリー | 【浮】 | 【葉】 | 【抽】 | 【湿】 | 【沈】 | 環境省RDB | 記載なし | 自生環境 | 水田 | 湿地 | 湖沼 |
生活型 | 一年草 | 多年草 | 越年草 | 増殖 | 実生 | 地下茎 | 株分け | 挿し芽 | 同定 |
本来は畑や荒地の雑草であるそうだが、水田にも非常に多く発生が見られる。水田雑草の多くは稲作の伝来とともに渡来した史前帰化種の末裔であるそうだが本種も該当し、ヨーロッパに広がったものは麦畑に多く見られると言う。ルーツは同じでも環境適応力が優れたグループなのかも知れない。 環境適応と言えば友人はこの草を水草水槽で維持していうたそうで、水中適応力も持っているようである。非常に小さな草で、数mmの目立たない花を付け、とてもキク科の植物とは思えない。 和名の由来は頭状花を押すと中から黄色の果実が出てくる様を表現したもの、という説があり漢字で書けば吐金草である。ただし草体自体がかなり小さく花はさらに小さいので俄かには信じ難い。 |
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