利助おじさんの探検絵日記

【その13】<番外編>馬酔木咲く季節


◆端境期に◆


水辺の探検は晩秋〜晩春にかけてオフになります。この時期は「寒い」という事もありますが、何より水生植物が無くなる時期なので何も観察出来なくなってしまうのです。
それでも自然派としては何も無いのが分かりつつ野外に出てしまう自分を止める事が難しく、結果として体調悪化、休日の時間外診療プチ寝たきりで女房に「体調が悪いのに出掛けなきゃいいでしょ」と嫌味を喰らってしまうのです。
この時期水草は無くても野外では色々な変化があって結構楽しいと思うようになりました。「楽しみ」は何と言っても花です。冬の終わりから咲き出すタネツケバナ、オオイヌノフグリ、ホトケノザ、少し暖かくなって咲き出すヒメオドリコソウ、フキノトウ、アブラナ(菜の花)。
草本だけではなくて木本もこの時期に開花するものがあります。梅や沈丁花は一般的ですが枯れた里山を彩るコブシ、ミツマタ。なかでも馬酔木の白は季節の変化を感じさせるとても良い花だと思います。水中にもメダカや水生植物の新芽が見られるようになりましたが、自然は陸のほうが変化が早いのでぜひ見ておいて下さい。


◆春の花◆


春の花と言えば「菜の花」。温暖な房総半島では2月ぐらいから開花しています。北関東では3月末〜4月上旬が開花期です。かなりきつい香りですが「まさに春の香り」で、悪くありません。
房総での見所と言えば「マザー牧場」ですが、非常に道が分かり難く、初めて行った際には思い切り迷った記憶があります。二回目は看板見ながらスイスイ行けたので看板見逃したかな?2月にはイチゴ狩も始まりますので関東地方では最も温暖で住みやすい土地だと思います。
余談ですが千葉駅の「菜の花弁当」は良いですね。シンプルで味わい、これが一番だと思います。最近の弁当はモロモロてんこ盛りで、見た目、素材、お値段ともに豪華ですが、何食っても同じ(汗)。横川SAで「峠の釜めし」を買いに走りましたが、素材が豪華絢爛で印象に残りませんでした。最近のお気に入りは越中富山の「鱒のすし」と「菜の花弁当」ですね...本当に余談になっていますね。腹も減ってきました。(^^ゞ


◆季節の花たち◆


雑草たちも全開になってきました。悪食探検隊冬の陣でご紹介したタネツケバナはいつの間にか花期を終わり、ホトケノザ、オオイヌノフグリが勢力を広げ、ヒメオドリコソウも紫の草体が目立つようになってきます。
さらにフキノトウ、ハナダイコンが開花し耕作前の畑地や畦道がちょっとした賑わいです。商品価値、利用価値が無い世界の出来事としてあまり話題にもなりませんが、やはり雑草の世界でも帰化の問題はあります。上記オオイヌノフグリ(ヨーロッパ原産)、ヒメオドリコソウ(同)、ハナダイコン(中国原産)は帰化種ですし、何より日本の春の花として印象深い菜の花(アブラナ)も和種(Brassica campestris)とセイヨウアブラナ(Brassica napus)の2種があるようです。

野生スミレに始まって最近はこちらの世界に惹かれる事の方が多いのですが、気にしなければ何も気が付かない路傍の雑草や民家の花木など、季節の移ろいを教えてくれる存在はそこら中にありますね。

(*)オリジナル版には「春の花アルバム」を掲載しましたが、ファイル数、容量削減のため割愛いたしました。順次別な形でお目にかけようと思います。





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