利助おじさんの探検絵日記

【その18】奇跡のドブ川探検 Part2


◆家族で水田観察◆


さて今回の目玉、家族で水田観察会です。最近の「ゆとり教育」は小学校低学年から理科教育を奪ってしまいましたが、子供は自分の目で確認できる自然の事象と、その情報に対する確認・整理が大好きなのです。
今回の狙いはプランクトンの存在を教える事。「目で見えないぐらいの小さな生き物」と言葉でいくら教えても無駄です。いたちむしさんのHPを見せるのも効果があるのですが、出来れば目で見て体感して欲しいなと考えていました。
畦道を一家四人で歩いて行くと、ミジンコらしき微生物がたくさん居ました。専門家では無いので種類は分かりませんが白っぽいのと黒っぽいのが盛んに動き回っており、場所によっては相当の密度のところもありました。写真を撮ろうと思いましたが「単なるマクロレンズ」では歯が立ちませんでした。歯が立っても静止画像では単なる水中のゴミですね(汗)。
これがミジンコだ、と家長の威厳とともに能書きタレていると、やや大型の甲殻類らしきものも発見できました。「キター!ホウネンエビか!?」と思いましたがよく見りゃ単なるヤゴでした(汗)。田園地帯のこの地域でもホウネンエビは年々減少しているようで、茨城県自然博物館では目撃情報を募集している程です。


◆アオウキクサ、イチョウウキゴケ◆


水田に水が入り田植えが終了してすぐにアオウキクサが繁茂してきます。北関東では一般的な水田の光景です。今までどこに隠れていたかのかと思うほど短期間で田面水を埋め尽くします。今回も緑色の水面が遠望でき、アオウキクサかアオミドロかと思っていましたが、近づいてみると何とイチョウウキゴケでした。
実は市内ではイチョウウキゴケを発見したことが少なく、周辺の自然度の高い水田や手賀沼付近で採集していましたが、近場で初めて発見。この爆殖ぶりですが、自宅睡蓮鉢で越冬したものに比べると大きく色艶も良いような気がします。でもこいつこそどこに隠れていたのでしょうか?この水田は盛夏にはシソクサ、アブノメ、シャジクモが採集できる濃い水田で何度と無く見に来ていますが、本種には気が付きませんでした。これだけ特徴的な植物なのであれば気付いたと思うのですが?
まぁそれはともかく立派な草姿なので少し睡蓮鉢に追加しようと手でひょいひょい掬ってきました。アオウキクサも混入しますが屋外なので気にしない、気にしない。ところが家に帰って「気にする」ブツも一緒に連れて帰ってしまった事に気が付いたのでした。このへんの状況はブログにも書きましたが、まったく知らないうちに混入しておりました(汗)。


◆ミ、ミズアブ!?◆


この水田では夏になるとヘイケボタルが飛ぶらしいのですが、昨年ヘイケボイタルの幼虫と知らずに撮影を行っていました。その際に見た幼虫とはかなり印象が違います。たしか背中に筋は無く色も黒っぽかったような?
憧れの(爆)シマイシビルでもないし、第一ヒルにしては体が固すぎます。何かの水生昆虫の幼虫だと思いますが「分からない」となると徹底して調べる性格の私ですら分かりませんでした。
水辺伝言板のほうに画像を掲載したところ、いたちむしさんに「ミズアブ」と教えて頂きました。不勉強で、アブの幼虫が水田を泳ぎ回っているとは知りませんでした。水田にはまだまだ知らない事が多いようです。

他にもオタマジャクシ、カエル、マツモムシなど楽しく生き物観察が出来ました。畦道には土筆、向こうの土手には春霞を通して菜の花が見えます。雑木林も心なしか緑色が強く出てきたような気がします。お父さんもウキクサ類に加えてヤノネグサ、ムラサキサギゴケ、ミゾカクシなどを観察できて楽しい日曜日でした。





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