利助おじさんの探検絵日記

【その30】進めネイチャーウォーキング!Part1


◆久々の休日好天◆


10月に入り仕事がやや一段落したこともあり、行きたい湿地が沢山ありました。が!休日になると雨が降る、台風が来る、降って湧いた用事は出来ると散々でした。やっとまともに野に出られたのは休日の散々が9日目の10月23日(日)←このギャグは掛け算出来ないと分かんねぇぞ(爆)
日頃お世話になっている茨城県自然博物館主催の「ネイチャーウォークラリー」に家族全員で参加して来ました。自然博物館の広大な敷地内の山林や湖沼に加え、菅生沼対岸の「あすなろの里」までをエリアとした広範な、かつ本格的なウォーキングイベントです。
コースは6kmですが、舗装道路直線の6kmではなく、山林、湿地の自然を観察しながらアップダウン有り、やや危険あり(スズメバチなど)のコースです。子供達は普段比較的よく歩いていることもあって心配していませんでしたが、嫁さんが長年膝を痛めていることもあって心配でした。いざとなればリタイアしてのんびり行こうと考えていました。
当日、参加は数十人ぐらいかなと軽く考えていましたが、自然博物館に向かう道路が渋滞するぐらいの盛況で、ぱっと見千人ぐらいは集合していました(汗)。


◆自然公園の懐◆


茨城県自然博物館の素晴らしいところは、博物館は博物館として広大な展示スペースを持ちつつ、周辺の自然地形を取り入れて自然そのものも見せてしまおうというスケールにあります。見せるだけではなく子供が飽きたら駆け回れるスペースも何箇所かに確保されています。入り口付近の芝生広場はこれだけの人数が集まっても余裕なほどの広さがあります。
自然を自然のまま見せるというのは懐の深い自然環境が必要だと思いますが、流れ込みのある湿地や池、雑木林など地形を活かした環境も広大な面積があります。だからこそ園内だけで6kmのウォーキングコースが設定できるわけですね。
さて、全体を通してちょっとと言うかかなり気になった点ですが、各所に帰化植物が入り込み、ある意味「現在の茨城県の自然」がそのまま再現されています。大規模に入り込んでいるのは陸上ではセイタカアワダチソウ、アレチノギク、湿地周辺ではオオカナダモ、アゾラ、オランダガラシなどでした。
水中ではオオカナダモが群落を形成し、他の沈水植物はまったく見られません。その水面には出所不明なアゾラとアオミドロが浮遊しています。そのままの自然環境を残すという点ではけっして間違ってはいませんが、こんなので「自然が豊か」と思う方が出て来なければ良いのですが。


◆さっそく迷う◆


時間差をつけてスタートしたグループのうち、かなり後のグループに入った我が家ですが、よく来ている事もあってサクサク進んで行きました。 ところが、最初のチェックポイントの地図がやや分かりにくかった事もあって分岐を間違えてしまいました。これは進行方向から同じように誤解したグループが次々と戻って来る事で分かりました。地図よりも植物や花に気を取られて、メモと鉛筆を子供に持たせてカメラと戯れていた私の責任でしょうね(汗)。
何とかチェックポイントを3つ通過し、やや難問とも思える問題を解いて(と言っても回答はどこかの案内板に書いてある事ですが^^;)森の小道を進んで行きます。
小道には山栗のイガが散乱している場所もあり、今秋の休日毎の悪天候で未遂に終わった栗拾いを思い出しました。残念。今年は子供達に栗拾いの童話を聞かせながら歩こうと思っていたのです。例の、森の奥に行けば行くほど良い栗が拾える奴です。山姥に捕まって喰われそうになった時、便所に行かせろと言ってお札を身代わりに逃げてくる話。紐をつけて便所に行かせたのが、帰りが遅いので「まだか!」と問いかけるとお札が「まだまだ」と応えます。最後にじれて紐を引っ張るとお札を貼った便所の柱が「まだまだ」と言いながら飛んでくる場面は最高のギャグです。
余談はさて置き、数々のチェックポイントを抜けて後半に入る部分で眺望が開けます。(この画像)


◆早くも弁当◆


やや寝坊気味で朝食抜きで家を飛び出した我が家は早くもこの時点、11時過ぎに腹が減りました。タイムを競うわけではないので、この辺で昼飯にしようとお握りを広げました。菅生沼を渡ってくる湿度の低い秋の風が心地良く、昼寝もしたかった程でしたが気を取り直して、次なるコース、沼を渡る木道を渡って行きます。
この沼は河川の氾濫原がそのまま沼になったような地形で、飯沼川、江川の一部と言っても良い湿地帯の総称です。水量がある地点にはヒシが繁殖し、浮島のようになった湿地にはタデ科の多種類の植物やヒメジソ、コシロネなどが見られます。しかし肝心の沈水植物は見ることが出来ません。これは流入する両河川の流域の生活排水や農業排水によって水質が沈水植物の生育に適さなくなっているためと考えられます。
このあたり、里山のゾーンディフェンスに傾倒する私としても深く思うところはありますが、流域面積の広い河川を水源とする水湿地、手賀沼や霞ヶ浦も同じ問題を抱えているわけであり、画一的な価値観で解決するような簡単な問題ではないのです。ここもまた、というところです。


◆追い討ち弁当(^^;◆


木道の橋を渡りきったところが「あすなろの里」です。通常であれば入場料が別に必要な施設ですが、風呂があったりミニ動物園や釣り堀もあって家族で一日ぼぉ〜っと出来るなかなか良い施設です。(と言いながら今回はじめて入りました)
ここでは動物園がポイントとなっており、ゴール前に出るクイズの回答がある、との事で多くの参加者が熱心にメモを取っていました。我が家は例によって「リスザル可愛い」とか「プレーリードックが顔出した」とか完全な見物客と化していました。家族全員私の影響でげっ歯類を中心とした小動物が大好きなのです。子供の話では小学校で「どんなペットを飼っているか」という話で、犬、猫、兎、ハムスターなどが9割以上、陸ガメやベルツノガエルなど1割弱の少数派を飛び越えて「モモンガ」はインパクト抜群のようです(汗)。たまに同級生が親子で我が家に見学に(笑)。
とりあえず最低限のポイントのみメモし(ゴール前の問題回答には何の役にも立ちませんでしたが)コースに設定された豚汁とさつま芋のサービスエリアへ。弁当直後でどうでも良かったのですが、家族全員配給は素直に受けるタイプなので両方頂き、再度の休憩(爆)。やや薄味、冷め加減の豚汁のみ頂き、芋は道中の食料としてバックパックに収納、後半戦へ。

後半戦



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