利助おじさんの探検絵日記

【その35】沖縄 Part1


◆世界で最も美しい海◆

さて、ネタも詰まって来た事ですし(爆)、地元茨城は別格として最も好きな山梨県、長野県はご紹介いたしましたが、もう一県、沖縄を語る時が来たようです。(強引な展開です^^ゞ)
沖縄には都合3回程行っておりますが、観光地としては一級品のクオリティを持っています。何と言っても世界で最も美しい海に囲まれているからです。世界中のダイバーの憧れです。ここに来てみれば誇張はなく、関東地方では最も綺麗と思われる九十九里から鹿島灘にかけての海岸や2005年夏に初訪したマレーシアよりも遥かに綺麗です。
フィルター使ったりマニュアルで設定したりしなくてもAFのコンデジでこの通りです。海のみならず空気も違います。ここに住まれる方にとっては駐留米軍の問題や県内の景気の問題もあることを認識しつつ、一観光客としての視点で見ていきたいと思います。

*写真は与勝半島と4.7km沖合いの平安座(へんざ)島を結ぶ海中道路のパーキング付近


◆本部◆

この旅行で滞在したのは沖縄本島中央部の本部(もとぶ)町のコンドミニアムです。目の前が海洋博記念公園、沖合いには伊江島が見える景観に恵まれた場所でした。我が家では食事に金をかける習慣が無いので、食事は近くのスーパーで買出しする、ってことでコンドミニアム上等です。コンドミニ来た時には高級リゾートにも泊まってみたい気がしないでも無く・・(爆)。
後背地はすぐ山となっており、渓流や川もあったので例によって水草や特産ミクロソリウムも探したのですがまったく見当たりませんでした。ではなぜ探検絵日記に出てくるのかと言うと・・・探検は必ずしも獲物があるとは限らないからなのですよ(笑)。まぁ湿地植物的には空振りの探検としてご容赦下さい。
探検的には空振りでしたが、得る物がたくさんあったのが本部でした。特に心温まる人との出会いが忘れられません。ここから見える城山は伊江島のシンボルですが、伊江島は第二次世界大戦末期の沖縄戦の激戦地でした。何を半世紀も昔のことを、と思われるかも知れませんが、いまだに「ヤマトンチュー」とか「本土」という言葉が生きている現実。
会津出身の大学時代の友人の長州に対する激しい嫌悪感、郷土を灰燼に導いた河合継之助に対する長岡市民の感情、結構現代に残る微妙な感情ってのはあります。沖縄の方にしてみれば「ヤマトンチュー」が勝手に始めた戦争で滅茶苦茶にされたという思いは当然あるでしょう。観光客もそんな目で見られているのかな、と思っていました。


◆貝拾い◆

海と言えば「貝拾い」。子供が好きで滞在中は貝拾いばかりしていました。親にしてみればレジャーが無料なのは有難いことなので積極的に付き合いました。
記念公園近くの海岸で貝拾いをしていたところ、地元の漁師の方が翌日の釣餌を集めていました。餌はオカヤドカリで、海岸沿いの木があるところには至るところにいるわけですが、面白そうなので子供と手伝いました。
「どこから来たか」とかありがちな会話を交わしつつ、「貝を拾っている」という話をしたところ、「大きなクモガイがあるところを知っている」と仰います。子供を伴って海岸の一角に迷うことなく歩いて行き、掘り始めると出るわ、出るわ、直径20cmは超えようかという立派なクモガイがザクザクと!
さすが地元の漁師さんは見る目が違う、プロってこうなんだと素直に大きな感動に包まれつつ「何で分かるんですか!?」と伺ってみました。朴訥な沖縄弁で返って来た答えは
「この前家で食べた殻を埋めておいた」
というものでした。最高のギャグでした。出来れば感動を返して欲しいぐらいでした。それはともかく、帰り際に車を追いかけて家から貝を持ってきて下さったり本当にお世話になりました。
大きな好意に包まれて感動でしたが、住所とお名前を聞いて御礼状を出すのを失念。返す返すも残念です。


◆沖縄の風物◆

沖縄の民家には他地方に無い特色が2つあって、シーサーが屋根に乗っていること、水タンクが同じく屋根に乗っていることです。那覇市内ではさすがに水タンクはあまり見かけませんでしたが、地方では必ずセットになっていました。
水事情が悪い事は島嶼部では当然予想されたことですが、シーサーという魔除けが比較的新しい住宅にも取り付けられている点が興味深いところでした。考えて見れば地元の町にも奇妙な風習?があって道の辻には篠竹に熨斗のような紙を付けたものが立ててあります。この町の出身ではない私にはいわれが分かりませんが、辻には魔が現れると言いますので何かの魔除けなのでしょう。
脱線ついでに茨城県西部の山村では道に面した家の門に例外なく街灯があり、街灯には屋号を書いたプレートが下がっています。たぶん一帯に居住する方々の姓が同じで屋号で呼ばないと収拾が付かなくなるからではないか、と思われます。
昔ながらの風習や文物はいいですね。意外に良く見れば現代にも息づいているもので、かの柳田國男翁であれば一冊の本に仕上げるのでしょうが、一介の文才無き植物愛好家ではこの程度の駄文がやっとでございます。

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Photo Nikon E5000



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