利助おじさんの探検絵日記

【その36】沖縄 Part2


◆珊瑚礁の小島◆

近場で貝ばかり拾っていても仕方がない、少し足を伸ばして、伸ばして・・・貝拾いをしよう!(笑)ということで、船に乗って水納島(みんなじま)という珊瑚礁の島に渡りました。この小島は全島珊瑚で出来ており湾曲したバナナのような形から「クロワッサンアイランド」とハイカラな名前でも呼ばれているようです。
でかくて綺麗な貝を見つけよう!と意気込む子供達をあざ笑うかのように桟橋近くのビーチにはカラフルで美しい貝が売っていました(--;)。そうそう見つかるはずはない、と思っていましたが、聞いてみると販売している貝はすべてこのビーチの沖合いで採れたものらしいのです。ただしダイビングの装備が無いと難しいようで、家族連れの海パン野郎にやすやすとゲット出来る代物ではないようです。
ビーチには少し岩場があり、ブルーや黄色の熱帯魚が群泳していました。この時は水面下が撮影できるようなハードでは無かったので撮影はあきらめましたが、今ならPL使って何とか出来たかも。
水はもう信じられない程綺麗で、海岸の砂も珊瑚砂でパラパラ落ちるので、こちらの海水浴とは後始末の面倒さが段違い。子供達のピアノの先生が沖縄出身の方で「こちらでは海に行きたくない」と仰っている気持ちが分かりました。


◆瀬底ビーチ◆

本部の近くには橋で繋がった瀬底島という島があります。ここには瀬底ビーチという、これまた素晴らしいビーチがあります。何が素晴らしいかと言うと水の透明度や珊瑚砂の輝くビーチは他と同じですが、リーフに囲まれているのです。南の島にキター!という気分です。人工物がほとんど無いというのもポイントが高いですね。本部からビーチまでやや道路が良くありませんがお奨めのスポットです。
こういう環境では珊瑚砂の照り返しでややオーバー気味になるのですが、そこがまた良くて暖かい雰囲気の写真が撮れます。これは某所で高い評価を頂いた写真ですが、原色が映える風景ですね。私自身もお気に入りの一枚です。
水納島や瀬底島ははっきり言ってペナンやランカウイ、グアム、サイパンなど比較になりません。純粋に海を楽しみたいのなら絶対沖縄に行くべきですね。ペナンやランカウイと違って帰りの成田空港で体調に関するアンケートも書かなくて良いですし(笑)。ドルやリンギットやペソやら一々頭のなかで換算して買い物しなくても良いですし。何より地元の方とフランクにお話出来るのが最高です。


◆南国の夕暮れ◆

夏は夕暮れ、と言いますが常夏の南国の夕暮れの豪華さはひときわですね。何回も愚痴ってしまいますがこの時デジ一やレッドエンハンサーを持っていたら・・・。
本部から見える夕日は伊江島方向に沈んで行きます。時間とともに伊江島の色が変わり、完全なシルエットになる頃夕闇が迫ってきます。
こうして大自然の表情を楽しめる伊江島は実は旧日本軍の伊江島飛行場があったため第二次大戦末期の激戦地だったそうです。有名な従軍記者アーニー・パイル(44年ピュリツァー賞受賞)はここで戦死しています。なんでそんな話かと言うと私が写真好きなのも一之瀬泰三や沢田教一の影響があるからだと思うからです。戦場以上に緊迫感のある写真が撮れる土門拳は神様ですね。
一之瀬泰三や沢田教一が切り取ったベトナムの戦場写真は「写真は意思だ」「作品だ」という事を無言で教えてくれると思います。最近書店で見かけませんが「地雷を踏んだらサヨウナラ」や「泥だらけの死」はカメラ親父には必読ですね。
このような訳なのでライカよりNikonFなのですが、今やデジタル全盛、今後もF5やF6を使う機会は訪れないでしょうね。Nikonにツァイスがマウント合わせる信じられない時代ですが・・・。


◆感想文◆

さて、いつものようにカメラ系に脱線こいてますが、沖縄を離れる日の寂しさは格別でしたね。何ら縛りの無い5日間、今日はあの島、明日はあのビーチ、と夢のような日々でしたから。
観光客という立場を抜きにしてもこの島は時間がゆっくり流れているような気がします。最近まで仕事仲間であったS君は那覇出身でよく沖縄の話をしますが、体全体から醸し出す「なんくぅなるさぁ」(何とかなるさ)の精神は、物事を突き詰めて考え暴発してしまう天狗党@水戸人の血を継承する私には新鮮でした。
なるようになる、簡単な事ですがなかなかね。悟れれば細かい事はどうでも良くなるのでしょう。修行が足りず未だ木鶏たるを得ませんが、悩んでも笑っても流れる時間は同じ、こう考えれば細かい事はどうでも良いような気もします。
さて、次回はぜひ石垣や西表、出来れば与那国まで足を伸ばして全身「なんくぅなるさぁ」に漬かりたいのと、持てるテクニックとセンスをフル動員して写真を撮りまくりたいと思います。(それでも大した事はないと思いますけど^^;)



Photo Nikon E5000



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