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利助おじさんの探検絵日記 【その37】風土記の丘の水草達 |
かねて行ってみたいと思っていた石岡市の「風土記の丘」に行く機会がありました。ここは大規模な公園の中心に池があり、大賀蓮で有名なスポットです。私は蓮はどうでも良いのですがその他の水草を見てみたいと思っていました。テーマパークのビオトープがどういう背骨を持っているのか最近の興味はそこですね。
明らかにアサザですが、余裕のある池の中心方向に行かず岸辺に上陸していました。気のせいか浮葉と異なりクチクラのような光沢も(汗)。アサザの発芽は湖岸陸上と聞いたことがありますので、発芽後僅かな水分でここまで育ったのかも知れません。それにしてもアサザにこういう自生形態があることは初めて知りました。
フトイは太いだけあって(?)ある程度強く、汚れた水域でもよく見かけます。この意味で霞ヶ浦を代表する水生植物かも知れません。フトイが密生する湖岸は大型の魚が入って来ないからでしょうか、メダカの大群が潜んでいました。まさに生命を育む湖岸植生、というイメージ通りですね。
ビオトープの成功は表面的には生物が世代交代して増えて行く事にあります。その点水辺ビオトープで一番分かりやすいのはメダカですね。絶滅危惧種だということもありますが、メダカの産卵には水草が必要で餌となる微生物も繁殖していなければなりません。つまりメダカが増えるという事はバランスの取れた水辺環境が再現されているという事になります。| ◆都市の風景◆ 自然はもちろん好きですが、人工物でも味のあるものは大好きです。地元にも土蔵作りの商店などが僅かに残っており、二階の住居部分は木の雨戸が何枚もあって井上靖の「しろばんば」の世界のような懐かしさを感じます。機会があればあの二階で昼寝してみたい・・・ 石岡市は律令時代の常陸の国の国府で国分寺もありましたし、水戸街道の要衝の地でもあり歴史のある街です。 現在の水戸街道、国道6号は渋滞しつつもバイパス的に中心部を迂回しており、風景はどこにでもあるチェーンのファミレス、靴屋、HCなどが並ぶ何の特徴もない地方都市です。 しかし、駅前に続く旧道沿いはさすが古都、という非常に好ましい雰囲気があります。道の両側にはよく手入れされた土蔵作りや和風から洋風建築に変わった頃の建物が現役で使われており、京都や倉敷など、歴史のある観光地にいるような気分にさせてくれます。 「昔風」に作られた現代の建物は古くなれば汚いという印象ですが、本物は時間の経過を表情に刻んでいます。重みを感じさせてくれます。 旧道なので車を止めるようなスペースが無いのと、この近辺はいつも通過するか、用事があっても霞ヶ浦や西部のため池などが主目的なのでゆっくり歩いたことはありませんが、機会があれば建物や街の風景を写真に収めながら散歩してみたいものです。 この街を見ていると、街の機能の一つとして「癒やし」があるのではないか、と感じます。 石岡駅は、やはり癒やされる鹿島鉄道鉾田線の始発駅となっていました。(2007年3月で廃線)たった一両のディーゼルカーが田園や雑木林を抜けて霞ヶ浦沿岸を走り、開けた窓からかすかに草いきれが混じる春の風が・・・懐かしい風景がまた一つ無くなりました。 |
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