利助おじさんの探検絵日記

【その38】微笑みの国紀行
第一部 プーケット編1



◆見切発車◆

昨年のマレーシア、ペナン島に続き今年も東南アジア方面への家族旅行を早い段階から決めておりました。ペナンがとても内容が良く家族全員楽しめたのと、出会った人々、マレー人、中国人、インド人の方々が非常に素晴らしく、はじめての東南アジアでしたがすっかり気に入ってしまったのです。
こう言ってはなんですが、ヨーロッパ、特に地中海寄りは油断も隙も無く、イタリアやスペインでは身構えつつ観光するというスタイルなのでのんびり出来ないのです。事実イタリアでは家内がミラノのサンタ・マリア・デレ・グラーツィエ聖堂(最後の晩餐があるところ)で腕時計を盗まれてしまいました。またバスで移動中、高速のパーキングで休憩した際に「危険だからバスに貴重品を残さないで」と言っていたイタリア人の運転手が自らのバックを盗まれたり、日本では考えられない治安でした。ジプシーも多くあまり良い印象はありませんでした。
東南アジアは個人的希望として湿地植物が多い場所、カリマンタンが希望でした。コタ・キナバルあたりはホテルの敷地からジャングル・湿地が連続しており理想的環境でしたが非常に料金が高く(あまり行く人がいないから?)海と自然しか無い事で飽きてしまうだろう、ということで却下。結局はありがちですがプーケット&バンコックとなりました。

行先、日程が決りやれやれでしたが、5月中旬頃からの体調不良が7月に入りピークとなってしまいました。経緯は別稿にも書きましたが、そのようなわけで大量の薬を携えた決死の旅行となってしまいました。まあくたばるにしても持って行く思い出は多い方が良いですし。

てなわけで2006年8月14日早朝、成田空港に車で向かいました。運転中に意識が遠くなったらすぐ停車して家族を守ろうと思いつつ運転。家内に運転させようとも考えましたが、その方が意識が遠くなりそうでしたので(汗)。


◆タイ航空◆

プーケットはタイの観光地・保養地として有名ですが昨年のペナン島と似たような場所にあります。マレー半島西岸に点在する島々の一つで、有名なところで言うと南からペナン、ランカウイ(マレーシア領)、プーケット(タイ領)と北西に向かい並んでいます。ただし、マレーシア領のランカウイ、ペナンはイスラム圏ですので仏教圏のプーケットとはまったく雰囲気が異なります。
成田からはバンコク経由(乗換)のタイ航空で向いましたが、なにしろ礼節の国、機内に入ればにこやかに「サワディカ〜(こんにちは)」と合掌で迎えてくれます。これは後々感じ入ったことですが、特別民族色を出そうとして挨拶しているわけではなく、街中でもホテルでもみんな同じように挨拶します。礼節が身に付いているのですね。物を買った際にも「コップンカー(ありがとう)」と手を合わせてお辞儀してくれます。遠来の外国人にはとても気持ちの良い挨拶ですね。
旅行中、J、K、Cと東アジアの3国の民族には失望し苛立たせられることも多く、がっかりしましたがマレーシアやタイは違います。比率の問題でしょうがKなどは酷いもので、詳しくは書きませんがますます嫌いになりました。人間としての完成度、美しさはタイ人やマレー人の方が数ランク上です。そんな民族論を考えているうちに離陸して間もなく機内食が出てまいりました。


◆タイ式の洗礼◆

機内食はチキンと魚、択一でしたが実はここが大きな分岐点でして、魚を選べば日本の御飯に焼き魚が出てきます。チキンを選ぶとタイ米とタイ風の調理がされた鳥料理が出てくるのです。
最近は痩せて力が無いので肉だとばかりにチキンを選びました。この通りです(汗)。ところがこれが旨いのです。タイ米は焼飯やカレーや香辛料の入った汁物と一緒に食べるのに絶品で、非常に気に入ってしまいました。
概ね東南アジアの食い物が合う変な人ですが、タイ式は一際気に入ってしまいました。家族全員げんなりして最後はバンコク市内のマクドナルドに行く程でしたが、病人の私がタイ式の屋台の串焼やラーメンを食いすぎてみるみる元気になるという逆転現象も(笑)。正直、中華テイストがヨーロッパナイズされたキャセイパシフィックの機内食は文句なしの旨さでしたが、これも慣れるとやみつきになるほどです。
成田〜バンコク便ということで日本人に気を使っているのか茶蕎麦と山菜料理も付いていましたが、今更そんなものは要らないのでチョコレートムースとともに家族にパス。嫁さんが妙な顔して飲んでいたSHINGA(タイのビール)を少し貰って舐めました。非常にドライなピリピリ来る良いビールでがんがん行きたいところでしたがドクターストップ中ですので自重。


◆沖縄上空◆

食事が終わってまったりしていると早くも機は沖縄上空にさしかかりました。ふと窓の外を見ると沖縄本島西岸の本部付近が見えました。数年前に家族で旅行し、このコンテンツにも記事を上げた地域です。陸地が3つ見えますが、上が瀬底島、中央の三日月型が水納島、下が伊江島です。「旅立つことらさんへのオンライン寄書き」のバックは、この水納島から伊江島を撮影した写真です。こんな形で上空から見る機会があるとは思いませんでした。
こういうコバルトブルーを見ているとプーケットまで行かなくても国内に素晴らしいところが沢山あるんですけどね。費用的には大差がなくなり場合によっては海外の方が安くなってしまう矛盾。観光で経済が成り立ち、かつ経済原則は国内のものが適用されてしまう沖縄の苦渋も思われました。
沖縄から台湾、ベトナムへ差し掛かる途中でいつものように眠くなり熟睡。とにかく疲れやすいので眠れる時に眠っておくのが正解です。目が覚めるとほどなくバンコクに到着しました。成田から約5時間半の旅でした。


◆プーケット到着◆

バンコクには予定より早めに到着したのですが、プーケット行きの飛行機は3時間半後(汗)。入国も出来ず空港内をブラブラするしかありませんでしたが、所々に煙い部屋が設置されており、色々な人種が一同に会して煙を楽しむ会合は出来ました。意外なことにタイは喫煙に厳しく、公共の場所は禁煙、ポイ捨ては罰金2000バーツ(約6000円)です。
何とかプーケットでの拠点THAVORN Palm Beach Resortに到着したのは夜9時過ぎでした。ペナンのホテルもそうでしたが、フロントが吹き抜けになったリゾート風で、とても面白い構造のホテルでした。とりあえず疲れたのと明日に備えて早めに休みました。これで第一日目が終了。
お約束ですがフロントから部屋まで外と一体化(爆)しているために途中でヤモリや昆虫をたくさん見かけました。また雨季に入っているために海が荒れており、夜目にも白い波頭が部屋から見えましたが、津波で多くの犠牲を出した島だけに少し不気味な感じもいたしました。津波の話は現地で知り合ったタイ人の運転手から生々しい部分を後日たっぷり聞かされることになります。

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Phuket,THAILAND 2006.8.14(Mon)〜8.17(Thu)
photo Canon EOS KissDigital N /Canon EF28-135mmF3.5-5.6IS USM/SIGMA17-70mmF2.8-4.5DC MACRO



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