利助おじさんの探検絵日記

【その59】ちょっと南十字星を見に 8/9

◆グレートバリアリーフへ◆


ケアンズというとどうしても「グレートバリアリーフ」というイメージですが、先に書いたようにケアンズ沿岸部は干潟が多く、絵葉書や写真集に出てくる珊瑚礁は30〜50km沖合いにあります。気軽な時間&費用では珊瑚礁を見に行くことは出来ません。しかしせっかくなので「一日100人しか上陸を許可しない」という国立公園のフランクランドアイランドを予約、海水浴やシュノーケリングを楽しむことにしました。

*と書いているとお金持ちに思われかねませんが、本当に高いですよ、オプショナルツアー。慎重に選ばないとハズレを引きますし。この辺はおいおい情報として書いて行きます。

干潟で良港が少ないこともあり、このツアーは川から船で下ることになります。途中このような絵になる町で休憩を取りながらバロン川の船着場に向いました。
ちなみにケアンズ近郊にはこうした人口数千人程度の町が多く、湿地植物的には一生いても飽きないと思われるマリーバ・ウェットランドの入り口、マリーバも高名な割には人口が数千人の町です。おまけに娯楽が皆無なのでみんな園芸を行っている、という点も心にジャストミートですね。

◆英語ではない豪語◆


これがバロン川、遠景の三角形の山がピラミッド・マウンテンです。両側はすべて大規模なマングローブ林、汽水になりかけの環境なので居るワニは巨大化するソルトウォーターです。これだけ船も稀、人影も無い大自然でも遂に見ることがありませんでした。
船中、可愛らしい金髪の高校生アルバイトのような女の子がコーヒーを淹れてくれたり色々話をしながら(もちろん英語)下って行きましたが、やはり普通の英語?とは違和感がありました。最も大きな違いはやはり「Day」の発音で、映画の通り「ダイ」です。豪州語「Good Day」(こんちは)はグダイです。トゥダイ何曜日?サタダイ、です。
そして微妙に違うスペルと発音を見つけて驚いたのがバスセンター、ショッピングセンターなどのセンター、CenterでこちらではCentreと書き、セントレと発音します。

こちらでは国民的スポーツのフットボール(フットボールと言えばこちらではラグビーのこと)も私が知るものとかなりルールが違うようでした。ホテルのTVではほぼ毎日プロリーグが放映されていましたが、大きく2種類あって日本のラグビーに近い、トライで得点する方はモールがなく、タックルで倒されるとすぐ解けて攻撃を継続するスピーディなもの。もう一つはゴールが二つあってフィールドゴールを中心とした立体的なものでした。
トイレの水の渦巻きだけではなく、赤道の向こう側はいろいろ違いがありますね。

◆フランクランドアイランド◆


フランクランドアイランド到着。ここはまだ沿岸から30km程度なのでさほど透明度も無くこのビューで珊瑚が見えることはありません。しかし、沖に見える島々、マリンブルー、珊瑚の海浜、綺麗な島です。さすが世界遺産。
この浜から15mほど出ると海中には色とりどりの熱帯魚や海ガメが見られます。観光ガイドには「運がよければ海ガメも・・」とありましたが、我が家はもちろん運が良いので見られました。水中仕様のコンパクトデジカメも持参していたのですが海に入る際に忘れてしまい残念。

貝拾いが趣味(笑)の子供達もクモガイやタカラガイなどを見つけましたが、国外持ち出し以前に島からの持ち出しも禁止とあっては仕方なく、美しい貝をコレクションに加えることは出来ませんでした。
それにしても気持ちが良いぐらいに規則と罰則がある国で、自由主義の国では珍しい存在ですね。現にこの島にはあまりのマナーの悪さに中国人の申し込みを断るツアー会社も多いとか。その話を聞いた嫁さんが中国旅行時に「フードの付いた服を着るな」とアドバイスを貰った話をしていました。なにしろ公道だろうがホテルだろうが、ヒマワリの種を口の端から入れて殻を割り、もう一方の端から殻だけを飛ばすシマリス並みの連中だそうです。フードのなかは知らないうちにヒマワリの殻で一杯になるという寸法。割り込みゴミポイ上等、それが4000年の文化とはお粗末なお話で。各国であまりな日本人も見ていますのでお互い様ですが、ね。

◆ラッキー◆


さて当日、本来の「足」である高速艇が強風のために使用できずやや船足の遅い船(沖合いに停泊中)を使用したため、やや到着時間が遅れました。日本なら「天候、自然現象なので仕方なし」で終わりですが、そこは契約社会の欧米風、埋め合わせでシュノーケリングが全部無料となりました。
無料なら楽しもうということで前述の海ガメも見られたわけですが、私は撮影係として片手にビデオ、片手にカメラでこの位置に(汗)。無料なら蝗の如く群集押し寄せ、となりそうなものですが、一日100人限定で人影がまばらな上に、高齢者や時間をゆったり楽しむ欧米人も混じっているため我が妻子3人を含むシュノーケリングツアーはこんなものでした。やっぱこの「ガツガツしない」ゆったりリゾート感はいいですね。

この珊瑚の海浜、弱点はビーチサンダルが通用しない点で、歩くたびに足裏とサンダルの間にかなり大き目の珊瑚の欠片が入り込み、かなり痛いのです。沖縄やプーケットで学習を重ねた我が家ではシューズで武装、これで問題なしと思いきや、予想外に砂にめり込むため、シューズの開口部と足首の隙間から珊瑚が入って来て同じでした(汗)。
フランクランドアイランドはもちろん無人島ですが、昼飯時のおこぼれを狙って美しい熱帯の鳥達が集まり、トロピカルな雰囲気を盛り上げてくれました。ここはお奨めですね。

◆オーストラリアドル◆


追加情報。物価の高いオーストラリア、少しでも快適に過ごすには両替場所を選ぶことが重要です。為替が毎日変動する上に両替場所によってかなり差があり、また日本円で固定相場的に買物が出来る場所があったり、絶えず注意が必要かと思われます。
今回はタイ旅行時の残りTCと円を持って行きましたが、小出しに相場をにらんで両替を行いました。そして1$=95円換算で円で買物が出来る土産物店を発見、必要なものはここで円で支払いをしたりもしました。滞在期間中概ね1$=103〜106円でしたのでかなりお得です。

オーストラリアの紙幣はかなり変わっており、ビニールでコーティングがしてあるような材質でした。ツルツルなので間違って2枚重ねて渡す心配はないのですが、本当は偽造対策なのでしょうね。
コインの方はデザインがエリザベス女王になっており、英連邦国家であることを印象付けています。もう今更、とう雰囲気はあるらしく、前出カンガルーの絵柄で触れたように国旗からユニオンジャックを外し、新たにカンガルーやコアラなどの選定も行っている模様。コアラは1日20時間寝ている=怠け者ってことでいち早く没になったようですが(笑)


Cairns,Queensland,Australia 2008.8.7(Thu)〜8.13(Wed)
photo Canon EOS40D SIGMA 17-70mmF2.8-4.5 MACRO/Canon EF-S10-22mmF3.5-4.5USM


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