Canon EOS40D

◇Profile◇
メーカー キヤノン
型  式 EOS40D
販売開始 2007年8月
センサー 1010万画素CMOS
マウント EF、EF-S

液晶画面が3インチになったことで30Dまでの縦配列のボタンが下に横配列になった他、電源ボタンが小型化している。一度ONにして撮影を始めればオートパワーオフが働くので実用上問題はない。正直3インチはライブヴュー使途以外は必要ないように思う。
◇Impression◇
EOS30D以来伝統の「低価格化して機能アップしても文句を言われる」キヤノン2桁機である。のっけから余談で恐縮だが、文句を言っている方々は考えるに三通りだと思う。

(1)ライバルのNikon機を圧倒的に引き離す機能を求める熱烈ファン。
(2)大企業Canonを良しとせず、専業中堅企業であるNikonやPENTAXを応援する「判官贔屓」な方々。
(3)買えない負け惜しみで「買わない理由」を提唱し、ネット上で賛同を求めるポルターガイスト。

なにしろ(1)や(2)の人々はNikonD300と比べてしまうのである。比べられる両機種が気の毒。価格が倍違うので購買層も違うはず。比較論は意味がないと思うがCanonファンとNikonファンは巨人阪神なので仕方がない。
批判で目立ったのはシャッターを押した際の振動とセンサーサイズが微妙に小さくなったことに対するノイズ増の懸念、面白い意見ではD300のボディは剛性があって良いが40Dは安っぽい、というのがあった(笑)。
シャッター振動は鈍いせいか連写時含めて感じた事はないが、モーターがチャージとミラーアップ用に分かれ、2つに増えていることに起因するのかも知れない。ノイズも増えているかも知れないがWeb用途が主では気が付かない。つまり私には関係ない。NikonでもCanonでも落とせば壊れると思うので剛性も気にならない。(と言うか40Dは一応マグネシウム合金なのでそもそも剛性に欠けるとは思わない)それ以前に擁護するまでの義理も愛着もない。批判は「へぇ、そうすか」他社製品に移るという方には「どうぞ、どうぞ!」である。

何にしても別に叩くほど致命的な欠点もないが褒めるほど斬新なアイディアも無いごく普通のカメラ。10万円以上のカメラに突出した機能性を求める気持ちも分かるが、撮影していて迷いやすい操作がない、シャッター音が普通、重量とグリップのバランスなど「使っている」ユーザーだけが感じることができるメリットは数値化できないしね。



【作例】
EOS40D/SIGMA17-70mmF2.8-4.5DC MACRO F8.0,1/128,ISO100,WB Auto

とにかく衝動買い。なにしろレンズを買いに行ったのである。EF-135mmF2Lを。それがなぜか帰りには40Dに変わっていたので自分でも驚き。
30Dを持っていれば「40Dで撮れて30Dで撮れない写真」はない。秒1.5枚の差が問題になるような写真が必要であれば上のクラスを買うだろうし、マクロ植物野郎にはバリアングルでないライブビューは出番もない。
唯一「諧調優先」がカスタムで登録できるので便利だが過信できない上に白トビしそうなものを撮る機会もそうそうない。要するに高額の無駄遣い、である。スペックを並べれば20Dと30Dを両方持っている人も30Dに対して同じように感じるはず。このカメラは2桁機を持っていない、持っていても20D以前、の方々がメリットを感じるカメラだ。

私が気になる点は3インチになり屋外でも見やすくなった液晶モニターである。なにしろ30Dに比べて見やすいのである。見やすくて綺麗にモニターできるので「良い写真が撮れた!」と喜び勇んでPCモニターで表示してみると意外にそうでもない。要するに我が家のPCモニターの性能を凌駕してしまっているのだ。この点は「かぁ何じゃこりゃ」と思ってもPCで見ると良い写真なことが多い30Dのダメ液晶モニターの方が精神衛生上は良い。
もう一点、モーターやらゴミ落としやら液晶部品やら部材が増えているようで、微妙にでかい。私のお散歩用カメラバックLoweproのレゾ140AWは30DにSIGMA17-70を装着してピタリ、なのである。40Dも入らないことはないが取り出し時にややきついのである。ほぼ動かない相手しか撮らないのでそれでも良いが、たかが出し入れで微妙とは言えストレスを感じるのはイヤなのだ。そのために新しいバックを買うのは尚イヤである。

普通のユーザーには関係ないが、オールドレンズ病に感染した私は古いMFレンズで最新デジカメ、を愛しているが40Dはつらい。1000万画素オーバー、DIGIC3、14ビットA/Dコンバータによって向上したボディ性能にレンズ性能が追いつかないのだ。この点では間違いなく性能アップしていると思う。「味」のある写真が取れる30D+Tessarも40Dでは「味」よりも「粗」の方が目立つ気がするのだ。
NikonD3やEOS1Ds3はレンズを選ぶ、すなわちヘッポコレンズではヘッポコぶりを遺憾なく発揮してしまうカメラ部の性能だそうだ。小規模ながら私のジャンクレンズ野郎共と40Dで同じ図式が起きるのである。「性能上がったんだからここは一発赤ハチマキのキレの良いのどうです?」というマーケティングには乗らないのである。135のL単で乗りかけたくせに乗らないのである。(爆)

勢い、散歩のお供はKDNか30D、になってしまっている。そう、くどいが衝動買い、高額の無駄遣い、である。自分でもそう思うぐらいなので間違いない。なんだかんだ文句を言っているが、私のような人間には不要、というだけでDslrをはじめて買う方、他社機からの乗り換えには最適で充分な基本機能を持っている。多くのプロの方が異口同音に言っている「コストパフォーマンスが良い」カメラなのだ。
余談ながら美しいネイチャー写真を撮り、ご本人もモデルとしても通用しそうな美貌の写真家、米美智子氏のサブ機も40Dである。・・・で何?ってか。別に何でもありませんが?


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