Fear of waterside
【第十二夜】悪夢のサンドイッチ Contents

◆無視できない虫
◆テデトール発動じゃ
◆教訓

◆無視できない虫


さてさて、ヒルを喰ってトンボが羽化する、モノアラガイをムジナモが捕食する、採集植物の根についていた水田の土からホシクサやハリイが発芽する、こういうのはビオトープらしくて○です。
ナメクジやダンゴムシが抽水植物の葉を喰う、これはややムカっと来ますが、なんとか△です。
ところが初めて×がつく奴らが現れました。その名も

ミズメイガ!


こいつらは浮葉植物に壊滅的被害を与えます。ヒツジグサ、ヒルムシロ、アサザ、なんでも来いです。ちょきちょき葉を切ります。2枚重ねにしてネバネバで張り合わせ、中で昼寝します。夜になると出て来て葉を喰いまくりです。
水面で足りず睡蓮鉢の外にまで気中葉を広げていたヒルムシロがボロボロになっていましたが、足長蜂がよく水を飲みに来ていたので巣作り用に葉を切って持って行ったか、バラの葉をチョッキリ切って持って行ってしまうクロケシツブチョッキリの仕業かと思いました。
(余談ですが「クロケシツブチョッキリ」、良い名前ですね〜。見たままというか分かりやすいというか。なにか今一つ憎めないユーモアがありますね。)
ところがこやつ、ミズメイガは衣食住すべて水面で賄うために被害が甚大。猛威を奮っていたオヒルムシロ、ヒルムシロの浮葉がこの通りでございます。
二枚重ねにした葉のなかに入って水面にプカプカ浮いているのは気持ちが良いのでしょうが、こいつらにバカンスさせるために水草を育成しているわけではありません。


◆テデトール発動じゃ


いくら私が寛容でも放置するわけにも行かず、巣を取り出して踏みつけました。プチッと音がして中から芋虫の中身が・・・。その姿はまさに

悪夢のサンドイッチ!


一方では「無農薬の水草と、それを喰って育ったタンパク質」が実は極上のサンドイッチではないかと思う私も居ました。告白しますが一瞬喰いそうになりました。寸前で思い留まりましたが(汗)。
浮葉水草にとっては天敵も良いところですね。救いは手で駆除できること。毎朝出勤前に浮いているサンドイッチをつまんでは取り出しを繰り返し、駆除しました。

なんとか駆除に成功してふと見るとヒシモドキの葉が無くなっていました・・orz


◆教訓

葉隠、虫道とは駆除する事と見つけたり



【変わった生態】
水面でサンドイッチにした葉に隠れて成長するとは考えたものです。この手の連中の天敵である鳥にも見つからず、蜂にも見つからず。天敵飛行連隊が撤収する夜もそもそと。完璧なリスクヘッジです。
こんな変わったのがまさか家には来ないだろうと思っていましたが世の中なにがあるか分かりません。分からないと言えば庭に来るメジロが急増し、嫁さんが目撃したところでは50羽を超える群れとなって庭に押し寄せてきたそうです。
このサイトもご覧頂いている会社の同僚S木さんは自然万物に精通されている方で、理由をお伺いしたところ「庭に山茶花があるから」と教えて下さいました。野外に食糧が不足する冬季には山茶花のような冬咲きの花の蜜を求めて人家に来るそうです。それを聞いて野鳥の餌台でも作って林檎や向日葵の種でも置いてみようかと思いましたが、いつも大事な睡蓮鉢で水浴びをしやがるムクドリに横取りされそうだと思い、考え中です。



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