Fear of waterside
【第十六夜】見知らぬ友人 Contents

◆メダカ捕獲のフィールドにて
◆態度に困り沈黙は金
◆教訓

◆メダカ捕獲のフィールドにて


様々な水生植物が集まると育成するスペースが無くなって困ったもんですが、幸いな事にその多くは屋外で育成できます。家のなかの水槽群は撤収に次ぐ撤収で「よゐ子」のせいか妻も今のところ睡蓮鉢を増設することには何も言いません。
それどころかメダカが増えたり睡蓮やアサザが咲くのを見て喜んでいるぐらいなので市民権を得つつあります。
ところが睡蓮鉢が増えると庭を航空基地にしているヤブ蚊連隊とシマ蚊連隊が増強するベース基地にしますので、卵やボウフラを喰ってくれるメダカが必要になります。最近は睡蓮鉢内で増えつつあるようなので心配ありませんが、一時的に必要になった時は近所の用水路で捕まえることになります。

野生の生物を捕獲して飼育する、ちょっと前まではごく普通のことでしたが現代では何かと五月蝿く、特に地域性や生物多様性というキーワードが一般化しつつある昨今、本質的な意味も分からないままご使用になる方も居られて辟易してしまいますな。
まずこの部分は特に条例や法律が定められていない限り「考え方の部分」なので正しいか否か答が出ない話です。この手の「正解の出ない話」で論争を行なうのは喧嘩を売るようなもので、本来「お願い」に類する、しかも関連する学会もNPOも等しく認識している合意形成という価値観に逆行する「原理原則」を得体の知れない素人が断定してしまう事がおかしいのです。正しい考え方であると「思う」のは自由、押し付けても何も始まらないってことです。
結局問題の本質は動植物は希少であれば商業価値が高まるので、金のために捕獲したり流通させる輩が出現する、その手の連中に金以外のモラルやマナーを求めても無駄ってことです。一切の売買、特に悪質なインターネットオークションを全面的に禁止すれば少なくても採集圧なんてものは環境に負荷を与える水準には至らない、ってのが私の意見です。(環境喪失は別な問題ですヨ)
モラルハザードを内包したインターネットオークションは、どんなに欲しいものがあろうとも、いかに高価で売れる物があろうとも参加しない、というのが私の個人的な抵抗です。

それはともかく、てな訳である初夏の休日に息子と網をもって用水路に向かいました。


◆態度に困り沈黙は金


普段、生物に人並み以上の興味を持って近所を歩いていますので、水草はもちろんですがここにアケビが生る、ハツタケはここだ、などと「自分だけの場所」はいくつか持っています。メダカを捕獲するのも水田地帯の一角、目立たない私だけのスポット(というか他に獲っている人を見たことがない)でした。
ところがこの日先客がいました(汗)。小さな女の子を連れた若いお父さんで、小さな網で一生懸命に何かを捕獲しています。聞けば睡蓮鉢に入れるメダカを捕まえているそうで、最近熱帯魚水槽やビオトープを始めたらしいのです。
ビギナーには優しい私なので正体を名乗らずに拙作「始めようネイチャービオトープ」でもご紹介して差し上げようかと思いましたが、何と驚いた事に先に言われてしまいました(汗)。←ここの「汗」は本物です!

始めようネイチャービオトープっていうネットの記事が面白いんですよね〜

こういう時の人間の心理というか私の心理は「そうでしょそうでしょ、書いたのは実は私です。私があの利助です!」ではなくて「げげっヤバイ。アホなギャグばかりで面白いが肝腎な事が書いてないと言われたらどうしよう」でした。NPOの会報などに書く真面目な署名記事ならそれなりに時間かけて資料使って書いていますので堂々と名乗りますが、HNでギャグ入りで書いたテキストの著者とは名乗れません。
この話題は終わりにして別な話でお茶を濁そうと考えていた矢先、追撃が来ました。

書いた人は取手に住んでいるらしいですね。利助さんていう凄い人らしいですよ

「は、はぁそうすか。ネットはあまり見ないので(ウソつけ)」と誤魔化しつつ息子が何か言うか、そればかり気になっていました。息子は私がネットで何をしているか知りませんが、利助は家で飼っているシマリスの名前ですから。私が飼リスの名をHNにしていることもある程度は知れているようだし、利助なんて名前のシマリス飼っている人はそうそうおりますまい。幸いな事に小さな女の子と一緒に夢中になってメダカ獲りをしていたので事なきを得ました。親父よりも若い女の子と一緒に居たがるのは私の血を引いたようで何よりでございました(爆)。
非常に居心地の悪い、たおやかな時間が経過し精神的に疲れました。気になったのは「利助さんていう凄い人」で、何が凄いのか聞いてみたい気がしました。どうせ「掲示板で波動砲」とか「長文で煙に巻く」とかでしょうけど(汗)。
もしご覧になっていたら・・・そうです、あの時会った男の子を連れてカメラを持っていたメダカ獲りのおじさんはワタクシ、利助です。本人を目の前にボロクソ言ったら「なにおぅこの野郎」と暴れ出したかも知れませんので不幸中の幸いでした。と言うかお褒めにあずかり恐縮です。(滝汗;)

我が愚息は父の心の漣(さざなみ)を知る由もなく無心に網を振いメダカを追い回しておりましたが、夢中になり網の柄が私の股間に激突いたしました。

「汗顔の至り」と
「睾丸の痛み」


微妙に似ている二つの感慨を同時に味わった一日でございました。


【教訓】

意外に気になる自分の評判


【矛盾する流通】
メダカで思い出しましたが、実は最寄のホームセンターで黒メダカを販売しています。行く途中に網があれば捕獲できる小川もあるのですが(^^;
メダカどころかカブトムシやクワガタも(ノコギリやコクワといった普通種)売っていますが、これはどこかで書いたように我が家に飛来します。このホームセンターにも飛来するようで駐車場のライトに飛んで来たのを度々目撃しております。
こういう状態でもこのような生物を買う人がいる、というのが不思議でしたが、昨年の夏に出来た「ビオトープ水辺の植物コーナー」にヒメガマやハンゲショウが並んでいたのにはぶっ飛びました(汗)。
あんた、それは目の前の休耕田に・・・と言いたいのをこらえて見ておりましたが、結構買って行く方がいるのには更に驚きました。
首都圏近郊は家を買って都会から来られる方が多いので、何がどこにあるのか分かっていない方が多いのでしょうね。だからこそこういうのでも商売になってしまうと言うべきか。んまぁ地元の方なら情報はお出ししますし、同行も場合により可ですのでお気軽にお声をおかけ下さい。
(某若い女性によれば「ネット上の印象と違って恐くない」ということですのでご安心を^^;)



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