Fear of waterside
【第十七夜】郊外のコウガイビル Contents

◆水辺と言えば水辺だし・・・
◆見えない世界の弱肉強食・・・
◆教訓

◆水辺と言えば水辺だし・・・


諸般の事情で水辺に行く機会が激減し、ネタは在庫なしですので再録シリーズで行きます。ですので「以前聞いた」「写真も見た」ってご指摘・ご意見はなしの方向で宜しくお願いします。
我が家の広大な、端から端まで徒歩5秒もかかる庭園には身の程知らずにも大き目の睡蓮鉢が7つほど鎮座しております。
広い庭を有効活用するために睡蓮鉢の頻繁な移動が必要になりますが、さすがビオトープ、動かしてみると睡蓮鉢の下にも怪しげな生態系が出来ているではないですか!(汗)。
久しぶりに動かした鉢の下には百足、ゲジゲジ、ナメクジ、ダンゴムシ・・・ここまでは想像の範囲でしたがこいつがいつのまにか生息域を広げていたのには驚きました。そう、以前同名タイトル記事でご紹介したコウガイビルです。
こいつを初めて見たのは梅雨時、近所の路上でしたが、こんな生き物が居るとは夢にも思わず、雨が続くと得体の知れない怪物が出現するものだと思っていました。(何しろ真っ黒なエンジンオイルのようなのが20cmです)掴まえて新種生物として発表したら有名になるかなと真剣に考えましたが、何しろ敵は正体不明、硫酸のような液でも吐きそうな感じだしシュモクザメのような頭をもたげて

「ウヒヒヒ・・・」


とやられたら精神がひとたまりもないので止めときました。未知の生物ってのは恐いもんですが、ニューギニアかアフリカか忘れましたが汽水性の湿地の倒木に住む長いの(回虫の親方のような奴)を生きたまま喰う現地の人は凄い!「ナマコを初めて食った人偉人説」というのがありますが問題ではありませんな。寄生虫の親方のようなのを生きたまま初めて喰った人はノーベル悪食賞ものです。

以前子供と一緒に拝見させて頂いたHOUさん投稿のオオミスジコウガイビルは先頃子供の小学校で発見されたそうで、水田学習でミズネコノオやホシクサをピタリと同定した我が子は早速「オオミスジコウガイビル」と、先生含めて誰も知らない謎の生物を再び同定した専門家(笑)として天狗になったようです。しかも「ヒルという名前が付いているけど本当はプラナリアの仲間」と私の受け売りもやらかしたそうで後日学校から来た連絡帳には「理科の専門教育をされているのでしょうか?」と書いてありました(大汗)。何か言外に

「理科も良いけど
国語と算数も・・」


と言われているような・・・
子供は親の背中を見て育つと言いますが、国語は日本語で会話が成立すれば良いし算数は買い物でお釣りを胡麻かされなければよいと考える私はイクナイ親のようです。


◆見えない世界の弱肉強食・・・


こいつが何を食っているのかと言うとナメクジなのだそうです。ナメクジは花壇の草花を食い荒したり時々家に入ってきたり困り者なので「正義の味方じゃん」と思いますが問題は喰い方。
「口は頭に付いていて欲しい」というせめて生き物らしい構造を願う心と裏腹に、口は裏の腹付近、つまり胃袋と直結した位置にあるらしいのです。恐怖話らしく書きますと・・・

「胃袋を腹から出して
ナメクジを包み込む・・・」


ガクブルです。両者単独でも気持ち悪いのが絡み合って黒い方は腹から胃袋出して白い方を包み込んでいるのですぞ!幸いな事にこの光景は目撃したことがございませんが想像するだけで逝きそうです。ヒジキと厚揚げの煮物を食うたびに思い出される話です(爆)。
こいつが出た時には女房子供を呼んで一家で観察会でしたが(こんなことばかりやっているから学校からお手紙が^^;)女房はこの世でナメクジが一番嫌い(二番目は俺か^^;)なので「ナメクジ食べるなら許す」と言っていました。シーズンになると「なめとーる」とか何とか言うナメクジ用毒薬を庭中に撒くほどなので本当に嫌いなのでしょう。しかし「ナメトール」とはナメとる名前ですが「ネコニゲール」とか「ヘビニゲール」など商品特性、用途、効果を一言で表現したエクセレントなネーミングですな。まいりました。

さて「コウガイ」ですが郊外でも校外でもなく(昔の櫛のような道具)で、頭の形状が似ているから、ということのようです。この姿は立派な公害ですが人に話すと気分を害されるので口外すまい、と思いました。
てなところで久々にオヤヂで締めてみました(^^;


【教訓】

見えないところにもビオトープ


【田園生活の友】
都心からこの地に越して初めて見た生物は、このコウガイビル、ヤモリ、ムカデ、コウモリ、メジロ(野生)、ウグイス(同じく)などですが、意外な事に一番驚いたのはメジロです。(以前書きましたが)
次に驚いたのはムカデで、配色の妙、動きの素早さ、てかり、こんな綺麗な生き物が本当に居るんだ!と感動しました。引っ越してきて間もなく二階のベランダで洗濯物を干していた嫁さんが大騒ぎする声が聞こえてきました。
急行するとベランダの隅にまるで作り物のような奴がおりました。こんなチャンスは滅多にない、とばかりに雑巾(押さえて捕まえるために)を持って近づくと家の外壁を伝わって庭に降りてしまいました。私も外に出て追いかけましたがタイミング悪く奴が方向転換した瞬間に踏んでしまい大変遺憾ながら結果的に退治してしまったのでした。俵藤太でした(汗)。
二度目も自宅で本文の通り睡蓮鉢の下に潜んでいるのを発見、翌日万全を期して捕獲に行ったところすでに移動した後。(この時は「明日ムカデを捕まえて飼育する」と藻草さんの掲示板に書いてしまったので百足の野郎が見ていたのかも^^;)三度目は玄関外の塀に乗せてある寄せ植えポットの水抜き穴から腹が見え(格好の住処として潜り込んだのでしょう)三度目の正直とばかりに捕獲しようとしたところ驚くばかりの素早さで脱出、側溝の隙間から溝に逃げてしまいました。ということで念願の飼育にはいたっておりません。

なんでそんなもん飼いたいのかって?水草なんて変なの育ててる奴はこんなもんっすよ。



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