Fear of waterside
【第九夜】水槽のオヤヂ化 Contents

◆人間、楽な方に
◆野生を人間が望むように?
◆教訓

◆人間、楽な方に


まぁ歳をとらない人間は居ないもので、私もいつのまにか「オヤヂ」と呼ばれるようになりましたが、意外なことに若い時もありました(しみじみ、と)。
オヤヂになると何が変わるのかと言うと、白髪が増えたり疲れが抜けにくくなったり外見的な変化はもちろんですが、一番顕著に出るのはファッションセンスでしょうか。一言で言えば「どうでも良い」心理状態となります。ジャージOK、ゴルフウェアOK、逆に若造が着ているようなセンスのあるものを着て歩いていると「いい歳こいて」と後ろ指が100本程刺さってしまいます。
そういう訳で水槽もどうでもよくなったんかい、と言われそうですが実は別な理由があります。
画像はダッチに仕立てて毎週差し戻し、トリミング、維持技術の粋を尽くして(笑)長年維持してきたレイアウトが50%ほど崩壊した状態です。(今は95%ほど崩壊が進みました^^;)
こうなった理由はズバリ「国産水草の道」。国産水草をレイアウトなんぞというチマチマした世界に閉じ込めるのは所詮無理なのです。そこにオヤヂ独特の「まぁいいか」が加わったからたまりません。一切レイアウトする気力も起きなくなりました(爆)。 レイアウトを取るか国産水草を取るか、なんてことは全く悩む必要もありませんでした。だって国産水草のほうが植物として数段面白いですからね。


◆野生を人間が望むように?


国産水草でもレイアウトすれば良いじゃないか、という声も聞こえてきそうですが、それは困難。
採集可能な国産水草で最も大きなグループにヒルムシロ科とイバラモ科がありますが、そもそもこの両科、ダッチでは使いません。使わないどころかダッチ流に維持しようとすれば間違いなく枯れてしまいます。
最初の頃はササバモやガシャモクの透明感のある葉が好きで6〜7本まとめ植えして愛でておりました。ところが成長が早いのです。すぐに水面に到達してしまうため、差し戻しを行って維持していました。今から思えば神をも恐れぬ所業です。もちろん何度も枯らしました。
オオトリゲモ(イバラモ科)も近所に自生する池があってよく水槽に入れていましたが、下葉が黄色くなりやすいのでこれまた差し戻しを行っていました。で、結論。国産水草は難しい!
そんな時にたろさん(現藻草さん)に出会って、真面目に水槽で国産種を育成しようとしている方が居るんだな、と感動しました。色々な情報も頂いて、ヒルムシロ科は根と頭頂部命(トリミングするな)、イバラモ科は光が命、以下同文。従ってレイアウトなんざ気にするな、と言う事が分かりました。
画像ではすでに上空をガシャモクとアイノコイトモが占拠しつつあります。まぶしくて丁度良い大きさに抑えられていたクリプトどもが元気になってきました。ついでにヒルムシロ科の地下茎どこから出るか分からない攻撃も。さてさて...まっいいか(笑)。
これが水草本来の姿、ちまちま形を整えるのは人間のエゴ。その時すでに屋外育成の道が拓かれていたとは知る由もなく。


◆教訓

見かけを気にする水槽はまだ青いな



【ランナー二周】
琵琶湖から我が家にやって来たヒロハノエビモ(もしかするとヒロハノセンニンモ)が元気です。とにかく殖えます。それが不思議なことに水槽のガラス沿いに地下茎を進撃させるのです。それも3〜4cmおきに新芽を出しながら。
すでに水槽の周囲を2周し、単純計算で100本以上の増殖が成されています。最初のうち睡蓮鉢に避難させていましたがそれも限界、同じく3周目に入ったインバモ、際限なく殖えるヒンジモとともに廃棄しております。もともと頂いたヒロハノエビモ(藻草さん)、インバモ(HOUさん)、ヒンジモ(fumirisuさん)を仕方が無いとは言え廃棄することに毎回心理的な抵抗があります。どれもこれもその辺で気軽に採集出来るような水草ではありませんし。

国産の水草は元々四季折々の野生なので水槽で気難しさを感じる時も多々ありますが、ツボに嵌ると大変です。レイアウトどころではありません。この連中に心が動いた瞬間にレイアウトはあきらめた方が良いと思われます(笑)。



SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送