Field note of personal impression of wetland plant水 草 四 方 山 話【第十六話】狸藻紳士録 |
公開 | 2007.1.6 |
追記 | 2007.4.7 |
◇狸と狢◇ |
◇タヌキモの種類◇ |
標準和名 | 学名 | 特徴 |
イトタヌキモ | Utricularia exoleta R. Br. | 自生種は絶滅危惧IB類(EN)。アクア由来の帰化種あり |
イヌタヌキモ | Utricularia tenuicaulis Miki | 広範に自生し、繁殖力も強い。捕虫嚢が目立つ |
ウトリクラリア・アルピナ ★ | Utricularia alpina Jacq. | 南アメリカ原産の園芸種。帰化は不明 |
ウトリクラリア・プルプレア ★ | Utricularia purpurea Walt. | タイ原産とも言われるが定かではない。アクア由来の大型種 |
ウトリクラリア・レニフォルミス | Utricularia reniformis St. Hil. | 南アメリカ原産の園芸種 |
エフクレタヌキモ | Utricularia inflata Walt. | 北米原産の帰化種。葉の一部がフロートになる |
オオタヌキモ | Utricularia macrorhiza. | 北海道・東北に自生する |
オオバナイトタヌキモ | Utricularia gibba L. | 静岡県以南に分布、別名ミカワタヌキモ。イトタヌキモのシノニム? |
コタヌキモ | Utricularia intermedia Heyne | 湿地に希産。捕虫嚢は土中に潜り込む枝?に付ける |
シャクジイヌタヌキモ | Utricularia siakujiiensis S.Nakajima | 正体不明。RDB記載なし |
シロバナホザキノミミカキグサ | Utricularia racemosa f.leucantha Komiya | 宮崎以南の南方種。アジア産の帰化も見られる |
シロバナミミカキグサ | Utricularia yakusimensis Masam.f.albida (Makino) Hara | ムラサキミミカキグサの亜種とされる |
タヌキモ | Utricularia vulgaris L.var.japonica (Makino) Tamura | 科名、属名となっている代表種 |
チビヒメタヌキモ | Utricularia minor form terrestris. | 新潟県、北海道など局地的に自生する珍種 |
ナガレヒメタヌキモ | Utricularia minor form natans | 学名からヒメタヌキモ亜種又はシノニムと思われる |
ノタヌキモ | Utricularia aurea Loir. | タヌキモに似るが本種は結実する |
ヒメタヌキモ | Utricularia multispinosa (Miki) Miki | コタヌキモ同様土に潜る部分に捕虫嚢 |
ヒメミミカキグサ | Utricularia nipponica Makino | 東海地方の丘陵地帯に希産する小型種 |
フサタヌキモ | Utricularia dimorphanta Makino | 大型のタヌキモ。捕虫嚢が小さく数が少ない |
フトヒメタヌキモ | Utricularia minor form stricta | 学名からヒメタヌキモ亜種又はシノニムと思われる |
ホザキノミミカキグサ | Utricularia racemosa Wall. | 希少なミミカキグサのなかではやや一般的 |
マルバミミカキグサ | Utricularia striatula Sm. | 正体不明の園芸種。外国産であることは明確 |
ミミカキグサ | Utricularia bifida L. | ミミカキグサのなかではやや自生が多い |
ムラサキミミカキグサ | Utricularia yakusimensis Masam. | ミミカキグサのなかではやや自生が多い |
ヤチコタヌキモ | Utricularia ochroleuca R.Hartm. | 北海道、本州の一部に自生する非常に希少なタヌキモ |
訂正情報 【2007.4.7追記 HOUさんからのアドバイス情報により】 上表中の★マークが情報追加・訂正対象種です ・Utricularia alpina 栽培も難しいので帰化はしていないと思われる ・Utricularia purpurea 北米原産で関東でぎりぎり越冬できる程度なのでおそらく帰化はしていないと思われる |
◇タヌキモは結実しない!?◇ |
◇タヌキモ科他属◇ |
標準和名 | 学名 | 特徴 |
アシナガムシトリスミレ | Pinguicula caudata Schlecht | メキシコ原産の園芸種。多肉のような葉に美しい紫花 |
カラフトムシトリスミレ | Pinguicula villosa L. | 北方領土に存在すると言われるムシトリスミレ |
キバナムシトリスミレ ★ | Pinguicula lutea Walt. | 黄花の北米原産帰化種 |
ギプシコラムシトリスミレ | Pinguicula gypsicola Brandegee | メキシコ原産の園芸種。帰化は未確認 |
コウシンソウ | Pinguicula ramosa Miyoshi | 1890年に栃木県の庚申山で発見、環境省RDBII類(VU) |
ヒメムシトリスミレ | Pinguicula lusitanica L. | ヨーロッパ原産の園芸種。帰化は未確認 |
ムシトリスミレ | Pinguicula vulgaris L. var. macroceras Herder | 自生種。山岳地帯に分布する |
訂正情報 【2007.4.7追記 HOUさんからのアドバイス情報により】 上表中の★マークが情報追加・訂正対象種です ・Pinguicula lutea 栽培も難しいので帰化はしていないと思われる ・Pinguicula primuliflora(表中未表記) 帰化して除草したと聞いた事がある |
訂正情報 【2007.4.7追記 HOUさんからのアドバイス情報により】 ・丹頂苔や兎苔は苔に容姿が似ていることから苔と名前が付いているが花を見る植物として安価で販売されており、水苔の高級品と言うのは語弊あり これは完全に私の文章表現によるものですね(^^; 言訳ですが、「ミズゴケ」はSphagnaceae由来の「園芸資材」の意味で使用しました。水蘚ですね。価格の高いもののなかに「原料タヌキモ」で商品名が「丹頂苔」「兎苔」というものを見たことがあった、という話でした。HCオリジナル商品なのでいい加減な命名なのか、原料がそうなのか定かではないのですが。 仰る通り蘚苔類であれば陰花植物ですので鉢花として販売されることはありません。大幅に話をはしょりました(汗)。申し訳ございません。 |
◇タヌキモの自生環境◇ |
Field note of personal impression of wetland plant |
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