Field note of personal impression of wetland plant


【第九話】田んぼ盆栽
◇気は確かかと言われると自信がない◇

画像は昨年ホシクサとヒロハイヌノヒゲの種子を回収するために使った100円ショップの水盤の今年の姿です。
ホシクサ類の根についていた僅かな土から、これでもか!というぐらい多様な植物が発芽してきました。春先からハリイ、ムシクサ、暑くなるに従ってヤノネグサ、ヒメクグ、ミゾハコベ、アオウキクサ、アゼナなど。そしてこの2種はある意味当然ながらホシクサ、ヒロハイヌノヒゲ。
まったく放置で冬場は乾燥したり凍結したりしていましたが、夏になればこの通り。まさにネイチャービオトープです。
さて、ここで思った事は自分のセンスと技術を傾けて仕立てたビオトープより遥かに出来がよいこと(爆)。自然の造形と呼ぶに相応しい「小さな湿地」がそこにはありました。下草としてのハリイやミゾハコベが自然に広がり、そこから顔を出したホシクサ、ヒロハイヌノヒゲの生命力が感じられ、背の高いヤノネグサやヒメクグの勇壮な姿。これはもうすでに完成形だな、と。
そこで終わらないのが田んぼ大好きおじさんです。自然のレイアウトに対抗して「田んぼビオトープダッチレイアウト版」を作ろうと考えました。気は確かかと言われれば正直自信がありません。そんな事を気にする前に、近場のD2で手頃な睡蓮鉢を購入しておりました(汗)。

◇大変に良いという方も現れた◇

ベースとして荒木田を腐葉土で混ぜ込み、マグァンプKを仕込みました。根に多めに田土を付けた各植物をレイアウトすれば完了です。なんて簡単だ!
という訳でいつもの田んぼにメンバーを集めに行きました。前景要員(外周ぐるり)スズメハコベ、ミゾハコベ、中景要員ホシクサ、ヒロハイヌノヒゲ、サワトウガラシ、スポット要員アブノメ、ウリカワ、そして有茎階段状要員としてミズネコノオ、シソクサなどを採集させて頂きました。
サクサクと植えつけて「おぉ〜」と喜んでいました。自然らしさが出たら写真抑えようと考えておりました。ところが・・・。

ナメクジさんがシソクサ食べました。ウリカワが1株枯れました。そして何より痛手だったのがミズネコノオが背丈の違う株を集めて傾斜状に植えたはずなのに、あっという間にどんぐりの背比べになってしまった事。かくしてこの写真です。
予想外の事も起きました。ヒロハイヌノヒゲが巨大になってしまったこと。フタバムグラやマツバイが勝手に生えてきたこと。かくしてビオトープ版ダッチは「自然度の高い水田」へ。英語ではこのような状態をカオスと呼びます(爆)。
この状態で自分のブログに写真をアップしたところ、sonsi師は「大変に良い」という花丸を付けて下さいました。まぁ、悪くないよね、当初の完成予想図とは全く違いますけど(^^ゞ

◇そのうち田んぼをやりたいと思うのかも知れない◇

形はともかく、これは異常に面白いです。水槽や普通の睡蓮鉢とは桁違いの面白さ。これでオモダカ、コナギ、イネがあればもっと楽しいと思います。「だったら田んぼやれ」と聞えてきそうですが(汗)。そのうち田んぼをやりたいと思うのかも知れないですね。
とにかく、花が咲く咲く、いいぞいいぞ!植えた覚えのないフタバムグラまで咲いているぞ!ミズネコノオやホシクサの花なんかそうそう見る機会はないぞ!と一人で盛り上がる箱庭には丁度いいですね。直径30cmの世界に見たいと思う水田雑草が何でもある!奴らの開花が終わったらキクモやキカシグサ植えようかな♪
元の水田は乾田耕起ですが、雑草類の発芽は湛水不耕起のほうが良いという話もあって冬場の維持は考え中。考えても結局何もしないと思うので、乾田不耕起か(汗)。雨が多けりゃ湛水不耕起。結果オーライか?

田んぼ盆栽、絶対お薦めです。楽しさの次元が違います。黄金の一発です。これを味わってしまったら・・・今後どうなるんでしょう?(油汗)
少なくても普通のアクアリストには戻れないと思いますが、元々普通のアクアリストだったか、という疑問もありますので、「まっいいか」と言う事で。

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